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地震大国ニッポン
地震はいつ発生するかわからない自然災害です。台風や大雨は襲来をある程度予測できるため備えることができますが、地震はほぼ予測不可能です。気象庁が発表する緊急地震速報は地震発生を検知して発せられるもので、せいぜい数秒の余裕しかありません。そのため、大地震がいつか発生すると言われても現実味がないというのが実情ではないでしょうか。
しかし、大地震は発生します。それまで大地震が少なかった地域でも発生しました。阪神・淡路大震災や熊本地震はその代表ではないでしょうか。さらには、周期的に発生する南海トラフ巨大地震は近く現実になると言われています。
地震に備えるにはまずは地震を知ることです。このカテゴリーでは地震に関する情報をまとめます。
地震をよく知ろう! 地震の基礎知識
地震の基礎知識(1) 地震の種類と特徴
地震の種類にはプレートの衝突による海溝型地震、プレート内地震、内陸型地震と、火山性地震があり、それぞれのメカニズムを解説します。また、高層ビルで大きな地震のときに発生する長周期地震動についても解説します。
地震の基礎知識(2) 地震の大きさ Part 1
震度はある地点での揺れの強弱を、マグニチュードは地震そのものの大きさを表します。震度は気象庁が決定しており、計測震度計での加速度のデータに揺れの周期や継続時間を考慮した計算結果です。震度階は震度0から震度7の10階級です。
地震の基礎知識(3) 地震の大きさ Part 2
世界で使用されている震度階級には改正メルカリ震度階級他があり、多くは12階級あります。マグニチュードは一つの地震に対して一つだけで、地震の規模(エネルギー)を表し、気象庁マグニチュードとモーメントマグニチュードの2種類があります。
地震の基礎知識(4) 長周期地震動
長周期地震動は巨大地震により高層ビルで引き起こされるゆっくりとした大きな揺れで、震源地から数百km離れた場所でも発生します。固定していない家具の転倒や移動により室内に被害が発生し、エレベーターの停止、停電、断水などが起き、生活に影響が出ます。
地震が起きるとどうなる? 地震による被害
近日公開予定
過去を知って未来に備えよう! 過去の大地震
過去に発生した地震(1) 古墳時代〜平安時代
古墳時代から平安時代に発生した主な地震をまとめました。文字記録が残っている最古の地震は大和地震(西暦599年)で、日本書紀に記述されています。東日本大震災に相当する貞観地震や、南海トラフ巨大地震に相当する地震の記録もあります。
過去に発生した地震(2) 鎌倉時代
鎌倉時代に日本で発生した主な地震についてまとめました。仁治地震、正嘉地震、永仁関東地震が鎌倉に大きな被害を与えたことや、鎌倉時代末期には京都周辺で地震が多数発生しており、幕府の存亡に関わる事態であったことが伺えます。
過去に発生した地震(3) 室町時代〜安土桃山時代
室町時代と安土桃山時代に日本で発生した主な地震についてまとめました。
正平(康安)東海地震、正平(康安)南海地震、明応東海地震といった南海トラフ地震や、天正地震、慶長伏見地震といった内陸直下型地震が大きな被害を与えました。
過去に発生した地震(4) 江戸時代(1)
江戸時代初期に日本で発生した主な地震についてまとめました。
安土桃山時代から引き続き、江戸時代初期は大きな被害をもたらした地震が頻発しました。
南海トラフ地震と考えられる慶長地震、東日本大震災に似た慶長三陸地震、直下型の慶長会津地震は甚大な被害となりました。
過去に発生した地震(5) 江戸時代(2)
江戸時代前期にも大きな地震が多数発生し、寛文近江・若狭地震、外所地震、房総沖地震、日光地震などは大きな被害をもたらしました。豪雪地帯で発生した越後高田地震は雪のため避難ができないことによる被害も発生しており、現代においても教訓になります。
過去に発生した地震(6) 江戸時代(3)
江戸時代中期には元禄関東地震、宝永地震(南海トラフ巨大地震)といった大きな被害をもたらした大地震が発生しました。また、宝永地震の後の富士山の噴火や、渡島大島の噴火による山体崩壊によって発生した大津波といった火山による大きな被害も発生しました。
過去に発生した地震(7) 江戸時代(4)
江戸時代中期後半には、越後高田地震、明和津軽地震、島原地震といった大きな被害をもたらした大地震が発生しました。
宝暦佐渡地震、宝暦の八戸沖地震、八重山・宮古群島地震、島原地震、後志地震、鰺ヶ沢地震、寛政地震では津波による被害も発生しました。
過去に発生した地震(8) 江戸時代(5)
江戸時代後期には、出羽沖地震、天保の根室釧路沖地震で津波の被害がありました。
享和の佐渡小木地震、文化の象潟地震では大規模な隆起があり、象潟地震では隆起により象潟湖の大部分が陸地化しました。
弘化の善光寺地震では死者が約1万人の被害がありました。
過去に発生した地震(9) 江戸時代(6)
江戸時代末期には大地震が頻発しました。
安政の東海地震、安政の南海地震、安政の八戸沖地震では津波による大きな被害がありました。
安政江戸地震では約1万人の犠牲者が出ました。
安政の飛越地震では家屋の倒壊や川の堰き止め・決壊により被害がありました。
過去に発生した地震(10) 明治時代
明治時代にも地震や津波による大きな被害が発生しました。
浜田地震、濃尾地震、庄内地震、陸羽地震では揺れにより多くの犠牲者が出ました。
津波を伴う地震も多くあり、特に明治三陸地震では死者が21959人と非常に大きな被害になりました。
過去に発生した地震(11) 大正時代
大正時代には近代日本の最大の災害である関東地震(関東大震災)が発生しました。
関東地震を契機に「防災の日」が制定されました。
火山噴火に伴う地震(桜島地震、浅間山地震)もありました。
仙北地震、北但馬地震では多くの死者がありました。
過去に発生した地震(12) 昭和時代(1)
昭和初期には北丹後地震、昭和三陸沖地震(津波地震)、鳥取地震、昭和東南海地震、三河地震と千人を超える死者が発生する地震がありました。
昭和東南海地震と三河地震は戦時中の報道管制により国民にその存在がほとんど知らされませんでした。
過去に発生した地震(13) 昭和時代(2)
昭和中期(昭和21年から昭和40年)には甚大は被害があった昭和南海地震、福井地震、十勝沖地震、新潟地震が発生しました。
昭和南海地震、十勝沖地震、新潟地震では津波による被害もありました。
福井地震をきっかけに「震度7」が新設されました。
過去に発生した地震(14) 昭和時代(3)
昭和後期(昭和41年から昭和64年)には甚大は被害があった日向灘地震、十勝沖地震、伊豆大島近海の地震、宮城県沖地震、日本海中部地震、長野県西部地震が発生しました。
日向灘地震、十勝沖地震、根室半島沖地震、日本海中部地震では津波による被害が発生しました。
過去に発生した地震(15) 平成時代(1)
平成前期には甚大な被害があった北海道南西沖地震、兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)が発生しました。
北海道南西沖地震では巨大な津波が発生し、大きな被害になりました。
兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)以降、大地震が多く発生するようになりました。
過去に発生した地震(16) 平成時代(2)
平成中期には鳥取県西部地震、芸予地震、十勝沖地震、新潟県中越地震、岩手・宮城内陸地震などの大きな被害をもたらした地震が発生しました。
新潟県中越地震では新幹線が脱線し、十勝沖地震では大津波による被害や、石油コンビナートの火災が発生しました。
過去に発生した地震(17) 平成時代(3)
平成後期には未曾有の被害をもたらした東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)のみならず、熊本地震、大阪府北部地震、北海道胆振東部地震といった甚大な被害をもたらした地震が頻発しました。東日本大震災、熊本地震、北海道胆振東部地震では最大震度7でした。