過去に発生した地震(15) 平成時代(1)

過去に発生した地震(15) 『平成時代(1)』 自然災害に備えるブログ  地震
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この記事は下記の方にお勧めです。

・過去に発生した地震について知りたい方
・歴史に興味がある方

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はじめに

太古から地震が発生していたことを疑う人はいないのではないでしょうか。地層を調べることにより、断層や津波の痕跡から、おおよその地震発生の年代を知ることがあります。

しかし、いつ、どこで発生したのかをある程度の確度で知ることができるのは文字情報、つまり、古文書が現れてからのことです。日本では、西暦416年(允恭5年)の遠飛鳥宮とおつあすかのみや付近で発生した地震が文字情報のある最古の地震と言われています。

この記事では、平成時代前期(1989年〜1998年)に日本で発生した主な地震についてまとめます。

平成元年〜平成10年

釧路沖地震(1993年)

西暦1993年(平成5年)1月15日に釧路沖で発生した地震です。最大震度は釧路の6、帯広、浦河、広尾、八戸で震度5、東京でも震度3の揺れがありました。全道で死者が2人、重傷者が116人、軽傷者が811人、住宅被害が4466軒(全壊44軒、半壊155軒)で、液状化現象による道路損壊や堤防陥没などが多発しました。太平洋プレートの内部の深さ107kmを震源とし、地震の規模はM7.5でした。

北海道南西沖地震(1993年)

西暦1993年(平成5年)7月12日に発生し、奥尻島に甚大な被害をもたらした地震です。奥尻島では推定震度6の揺れに加え、地震発生から数分で巨大な津波(津波の浸水高さは島南端の青苗の市街地で8m以上)が襲来し、さらに青苗地区は火災により壊滅状態となり、死者が202人、行方不明者が28人、負傷者が323人、住家の全壊が601軒でした。また、ロシアでも行方不明者が3人発生しました。地震の規模はM7.8でした。

北海道東方沖地震(1994年)

西暦1994年(平成6年)10月4日に釧路沖で発生し、釧路および根室支庁に被害をもたらした地震です。津波も発生し、根室市花咲港で173cm、釧路で97cmでした。負傷者が436人、住家の全壊が61軒ありました。また、震源に近い択捉島では死者が出ました。地震の規模はM8.2で、釧路と厚岸で震度6、羅臼、足寄、中標津、浦河、広尾で震度5でした。

三陸はるか沖地震(1994年)

西暦1994年(平成6年)12月28日に三陸沖で発生し、八戸を中心に被害をもたらした地震です。死者が3人、負傷者が788人、住家の全壊が72軒、半壊が429軒発生し、道路、漁港、ライフラインの被害もありました。津波も発生しましたが、大きな被害にはなりませんでした。震源の深さは0kmと極浅く、地震の規模はM7.6で、八戸で震度6、むつ、青森、盛岡で震度5でした。

1995年(平成7年)1月7日にはM7.1の最大余震が発生し、八戸と盛岡で震度5でした。

兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)(1995年)

西暦1995年(平成7年)1月17日に淡路島付近で発生した活断層の活動による直下型地震で、神戸市を中心とする阪神地域および淡路島北部に甚大な被害をもたらした地震です。被害は、人的被害(死者が6434人、行方不明者が3人、負傷者が43792人)のほか、住宅(全壊が104906軒、半壊が144274軒、全半焼が7132軒)や事業所等の建築物、高速道路、新幹線を含む鉄道、港湾、ライフライン等、多岐にわたっており、総被害額は約10兆円と言われています。特に長田区など老朽木造住宅密集市街地では建物の倒壊や火災の被害が激しく、避難生活者も約31.7万人に上りました。

地震の規模はM7.3で、計測震度計の最大震度は神戸と洲本で6でしたが、現地被害状況調査の結果、神戸市須磨区鷹取、長田区大橋、兵庫区大開、中央区三宮、灘区六甲道、東灘区住吉、芦屋市芦屋駅付近、西宮市夙川付近等のほぼ帯状の地域や、宝塚市の一部及び淡路島の東北部の北淡町、一宮町、津名町の一部の地域で震度7でした。

なお、気象庁はこの地震を契機に震度階級を改正し、現在の10階級に分割しました。

新潟県北部の地震(1995年)

西暦1995年(平成7年)4月1日に新潟県下越地方で発生した地震です。豊浦町、水原町、笹神村などで被害があり、負傷者が82人、住家の全壊が55軒、半壊が181軒、一部破損が1376軒でした。地震の規模はM5.6で、新潟、相川、笹神、出雲崎で震度4でした。

鹿児島県北西部の地震(1回目)(1997年)

西暦1997年(平成9年)3月26日に鹿児島県薩摩地方で発生した地震です。宮之城町、鶴田町、川内市などで被害があり、負傷者が36人、住家の全壊が4軒、半壊が31軒でした。地震の規模はM6.6で、阿久根市、川内市、宮之城町で震度5強でした。その後、余震が続きました。

鹿児島県北西部の地震(2回目)(1997年)

西暦1997年(平成9年)5月13日に発生した3月26日の地震とは異なる震源の地震です。負傷者が43人、住家の全壊が4軒、半壊が25軒の被害がありました。地震の規模はM6.4で、川内市で震度6弱、宮之城町で震度5強、阿久根市で震度5弱でした。

山口県北部の地震(1997年)

西暦1997年(平成9年)6月25日に山口・島根県境で発生した地震です。負傷者が2人、住家の全壊が1軒、半壊が2件の被害がありました。地震の規模はM6.6で、益田市で最大震度5強でした。

まとめ

この記事をまとめます。

  • 平成前期には甚大な被害があった北海道南西沖地震、兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)が発生しました
  • 北海道南西沖地震では巨大な津波が発生し、大きな被害になりました
  • 兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)以降、大地震が多く発生するようになりました

この記事は下記を参考にして作成しました。

宇津徳治,2004,世界の被害地震の表(古代から2002年まで),宇津徳治先生を偲ぶ会,東京,電子ファイル最終版.
東京大学地震研究所 応用地震学研究室ホームページ
地震本部ホームページ
国土交通省北海道開発局 釧路開発建設部
内閣府防災情報のページ
気象庁ホームページ
内閣府防災情報のページ
気象庁ホームページ
山口県ホームページ

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