災害をもたらした気象事例(7) - ジュディス台風 -

災害をもたらした気象事例(7) - ジュディス台風 - 大雨
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はじめに

昭和20年以降に発生した気象災害(台風、風水害、雪害)のうち、死者・行方不明者数が100名以上の事例をまとめます。

一方、顕著な災害を起こした自然現象(火山、地震、気象)に対して気象庁は名称を定めています。気象災害(台風を除く)では顕著な被害(損壊家屋等1,000棟程度以上または浸水家屋10,000棟程度以上の家屋被害、相当の人的被害、特異な気象現象による被害など)が発生した場合に、台風では顕著な被害(損壊家屋等1,000棟程度以上または浸水家屋10,000棟程度以上の家屋被害、相当の人的被害など)が発生し、かつ後世への伝承の観点から特に名称を定める必要があると認められる場合に名付けられます。

名称の付け方は気象災害(台風を除く)では「元号年顕著な被害が起きた地域名現象名(豪雨、豪雪、暴風、高潮等)」で、台風では「元号年顕著な被害が起きた地域・河川名台風」が原則です。

この記事では、1949年に発生した「ジュディス台風」についてまとめます。この台風により佐賀県をはじめとする九州各地で被害が発生しました。

台風の経路

ジュディス台風(昭和24年台風第9号)は昭和24年(1949年) 8月7日〜19日に発生した台風です。8月7日にパラオ島付近で発生し、14日9時頃に屋久島の南で中心気圧が960hPaになりました。そして、15日21時頃に鹿児島県志布志湾付近に上陸し、16日3時頃に八代海に出て長崎県西方海上を進み、17日には長崎県対馬の西で停滞しました。18日に東に進み始め、19日に福井県若狭湾付近で消滅しました。

災害をもたらした気象事例(7) - ジュディス台風 -
ジュディス台風経路図(出典:気象庁ホームページ

台風の概要

台風の影響により、佐賀県で期間降水量が493.9mmに達するなど、九州では200~400mmの大雨になりました。

主な観測地点での最低海面気圧、最大風速、最大瞬間風速は下表の通りです(最大風速が大きい順)(赤字はそれぞれの最高値(※気圧の最小値は都城の971.1hPa))。

観測地点最低海面気圧(hPa)最大風速(m/s)最大瞬間風速(m/s)
屋久島(鹿児島県上屋久町)982.633.039.4
下関(山口県下関市)991.530.744.2
油津(宮崎県日南市)972.827.9
南大東島(沖縄県南大東村)986.027.8
枕崎(鹿児島県枕崎市)979.627.735.6

また、8月13日~8月18日における期間降水量、最大日降水量、最大1時間降水量を、期間降水量が多かった順にまとめると下表になります(赤字はそれぞれの最高値)。

観測地点期間降水量(mm)最大日降水量(mm)最大1時間降水量(mm)
佐賀(佐賀県佐賀市)493.9275.840.6
人吉(熊本県人吉市)466.3217.937.4
都城(宮崎県都城市)438.1241.622.6
阿蘇山(熊本県白水村)391.0125.3
高知(高知県高知市)382.4236.744.3
飯塚(福岡県飯塚市)380.0291.854.6
長崎(長崎県長崎市)373.5140.757.5
平戸(長崎県平戸市)365.8315.553.3
潮岬(和歌山県串本町)364.6201.228.4
枕崎(鹿児島県枕崎市)352.7268.852.8

被害状況

全体の被害は死者が154人、行方不明者が25人、負傷者が213人、住家の全壊が569棟、半壊が1,966棟、床上浸水が33,630棟、床下浸水が68,314棟などでした。

特に佐賀県では89人が死亡、6人が行方不明と大きな被害になりました。

まとめ

ジュディス台風についてまとめます。

  • ジュディス台風の影響により佐賀県で期間降水量が493.9mmに達するなど、九州では200~400mmの大雨になりました
  • 全体の被害は死者が154人、行方不明者が25人、負傷者が213人、住家の全壊が569棟、半壊が1,966棟、床上浸水が33,630棟、床下浸水が68,314棟などでした
  • 佐賀県では89人が死亡、6人が行方不明と大きな被害になりました

この記事は下記を参考にして作成しました。
気象庁ホームページ
気象庁ホームページ
防災科学技術研究所ホームページ
小城市ホームページ

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