世界で発生した地震(2) 1911年〜1920年

世界で発生した地震(2) 1911年〜1920年 地震
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はじめに

日本は地震が多く発生する国であることは言うまでもありません。2000年から2009年の期間に全世界でM6.0以上の地震が1036回発生しましたが、日本で212回(約20%)発生しており、その多さは際立っています。しかし、80%は海外で発生しており、巨大地震による大きな被害も毎年のようにニュースになっています。

下図は2014年から2023年の期間に発生した震央分布図です。プレートの境界で大きな地震が多く発生していることがわかります。

この記事では、20世紀以降に日本を除く世界で発生した巨大地震や被害者が多かった地震をまとめます。

1911年から1920年に発生した地震

トルコの地震(1914年)

1914年10月3日にトルコの Burdur で発生した地震です。地震の規模はM7で、死者は4,000人でした。

マリアナ地震(1914年)

1914年11月24日にマリアナ諸島で発生した地震です。地震の規模はM8.7でした。

アヴェッツァーノ地震(1915年)

1915年1月13日にイタリア中部のアブルッツォ州アヴェッツァーノで発生した地震です。地震の規模は M6.9で、死者は3万人以上でした。都市直下型地震のため多くの犠牲者が発生しました。

千島列島沖地震(1915年)

1915年5月1日に千島列島沖で発生した地震です。地震の規模はM8.0でした。

インドネシアの地震(1917年)

1917年1月21日にインドネシアのバリ島で発生した地震です。 死者は1万5千人でした。

サモアの地震(1917年)

1917年6月26日にサモアで発生した地震です。地震の規模はM8.7で、12.2mの津波も発生しました。

中国 雲南省の地震(1917年)

1917年7月30日に中国の雲南省で発生した地震です。地震の規模はM6.8で、死者が1,879人でした。

ミンダナオ地震(1918年)

1918年8月15日にフィリピンのミンダナオ島で発生した地震です。地震の規模はM8.3で死者は100人でした。

ウルップ島沖地震(1918年)

1918年9月8日に千島列島のウルップ島沖で発生した地震です。地震の規模はM8でした。ウルップ島で最大12mの津波があり、60数名の住民のうち24名が津波で亡くなりました。この津波はハワイまで達し(1.5m)、小笠原諸島の父島でも1.5mの津波がありました。

エトロフ島沖地震(1918年)

1918年11月8日に千島列島のエトロフ島沖で発生した地震です。地震の規模はM7.9でした。津波が発生し、小笠原諸島に到達しました。

トンガの地震(1919年)

1919年4月30日にトンガのトンガタプ島中心部で発生した地震です。地震の規模はM8.4でした。津波が発生し、ハアパイ諸島で2.5mの津波が観測されました。

台湾 花蓮沖の地震(1920年)

1920年6月5日に台湾の花蓮沖で発生した地震です。地震の規模はM8相当で、死者は5人でした。南宜蘭構造線の地層のずれによって引き起こされたものと言われています。

海原地震(1920年)

1920年12月16日に中国の寧夏で発生した地震です。地震の規模はMs8.5で、死者は23万人超でした。

まとめ

この記事をまとめます。

  • 1911年から1920年の期間に、マリアナ地震、千島列島沖地震、サモアの地震、ミンダナオ地震、ウルップ島沖地震、トンガの地震、台湾 花蓮沖の地震、海原地震といったM8級の大地震が発生しました
  • アヴェッツァーノ地震では3万人、インドネシアの地震では1.7万人、海原地震では23万人の死者が発生しました
  • サモアの地震、ウルップ島沖地震、エトロフ島沖地震、トンガの地震では津波が発生しました。エトロフ島沖地震では津波がハワイまで到達しました

この記事は下記を参考にして作成しました。

気象庁ホームページ
内閣府防災情報のページ
宇津徳治,2004,世界の被害地震の表(古代から2002年まで),宇津徳治先生を偲ぶ会,東京,電子ファイル最終版.
立命館大学ホームページ
地震調査研究推進本部事務局ホームページ
内閣府防災情報のページ
内閣府防災情報のページ
JICAホームページ
気象庁ホームページ
京都大学ホームページ

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