この記事は下記の方にお勧めです。
・地震対策用突っ張り棒がどのようなものかを知りたい方
・地震対策用突っ張り棒の取り付け方を知りたい方
・地震対策用突っ張り棒の長所・短所を知りたい方
地震対策用突っ張り棒とは
突っ張り棒は伸縮する棒を利用したグッズで、天井と壁との間に垂直方向に設置する防災グッズとして、また、壁と壁との間に水平方向に設置するハンガーとして使われています。
地震対策用突っ張り棒は家具や冷蔵庫の地震により転倒防止に使われます。
地震対策用突っ張り棒の購入方法
地震対策用突っ張り棒はホームセンターやネットショップで購入できます。
地震対策用突っ張り棒の設置方法
地震対策用突っ張り棒の選び方
地震対策用突っ張り棒のパッケージには耐圧◯◯kgといった表記があります。これは、垂直方向に荷重がかかった時に◯◯kgまで耐えられるということです。
つまり、地震対策用突っ張り棒を設置する対象物の総重量(例えば家具であれば「家具の空重量+積載物の重量」、冷蔵庫であれば「冷蔵庫の空重量+内容物の重量」)以上の耐圧の製品を選択する必要があります。大型の家具や冷蔵庫だと総重量は百数十kgになります。
また、安全のためにはぎりぎりの耐圧の商品ではなく、余裕を持った耐圧の商品を選択する方が安全でしょう。
基本的な設置方法
地震対策用突っ張り棒は家具の天板と天井の間に設置するだけですが、いくつかのコツがあります。
- 家具のできるだけ両端に設置する
家具の天板に十分な厚さや強度がない場合、中央部に設置すると天板が撓んで地震対策用突っ張り棒が外れたり、天板が割れたりする恐れがあります - 家具の奥(壁側)に取り付ける
奥に取り付けると家具が前方に倒れにくくなるからです - 家具の長辺に対して垂直方向に設置する
上に貼り付けた「地震対策用突っ張り棒の設置例」の写真のような向きで取り付けます
設置上の注意点
- 家具の天板の強度が十分にあるかを確認する
突っ張り棒を取り付けると大地震により家具の天板に非常に大きな力がかかります。天板がこの力により撓んだり破壊したりしないだけの強度が必要です - 天井に強度があるかを確認する
マンション等でよく使用されているロックウール吸音板は強度があまりありません。上記の家具の天板と同じく、天井も地震の時に働く力で撓んだり破壊したりしないだけの強度が必要です - あまり棒を伸ばして使用しない
下の写真のように天井と家具との間隔が広い場合、棒が曲がったりずれたりして十分な転倒防止効果が得られないことがあります。天井と家具との間隔が狭い場合に突っ張り棒を設置するのが安全です
設置できない部屋の例
上の写真は地震対策用突っ張り棒が設置できない部屋の例です。天井にはロックウール吸音板が使われており、突っ張り棒を直接設置するには強度不足です。また、壁に段差があるのですが、奥行きが約7cmで地震対策用突っ張り棒を設置するには狭すぎます。
上の写真でも天井はロックウール吸音板で許度不足です。壁に約20cmの大きな段差がありますが、矢印部分を叩くとこんこんと軽い音がします。この部分は建物の構造材ではなく排気ダクトが通っており、強度がな炒め地震対策用突っ張り棒の設置には不向きです。
突っ張り棒の長所と短所
地震対策用突っ張り棒の長所
地震対策用突っ張り棒は地震対策をしていることは一目でわかることが長所と言えるでしょう。設置しているのが目につくだけに緩みがないか、異常がないかを確認する機会が増えるのではないでしょうか。
また、取り付けに工具が不要なことも長所と言えます。
地震対策用突っ張り棒の短所
天井や家具の天板の強度によっては設置しても効果を期待できないことが短所になるのではないでしょうか。また、地震の横揺れによりずれて外れる可能性を否定できず、特に棒を長く伸ばした状態で設置すると期待通りの効果が得られないことも挙げられます。
また、部屋をおしゃれにしたいと考えている人には地震対策用突っ張り棒は目立つため不向きです。
まとめ
この記事をまとめます。
- 地震対策用突っ張り棒は家具の両端のできるだけ奥に設置すると効果が高まります
- 天井と家具の天板に十分な強度がないと地震の時にずれたり破損したりすることがあります
- 棒を長く伸ばした状態で設置すると地震の揺れでずれたり外れたりすることがあります
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