この記事は下記の方にお勧めです。
・転倒防止金具の長所・欠点を知りたい方
・転倒防止金具の取り付け方法を知りたい方
はじめに
転倒防止金具は入手しやすく、また、比較的安価に家庭で家具の転倒防止対策ができます。しかし、取り付け方が適切でないと地震の発生により壁が破壊し、家具が転倒することもあります。
この記事ではL字型金具とフラット金具の入手方法や取り付け方法についてまとめます。
L字型金具
L字型金具とは
L字型金具は家具と壁を連結することにより家具を転倒から防ぎます。L字型のそれぞれの面を家具及び壁にネジ止めするだけなので取り付け自体はそれほど困難ではありませんが、下記のように取り付け場所や家具と壁に穴をあけることに注意が必要です。
L字型金具の詳細に関しては下記の記事を参考にしてください。
L字型金具の入手方法
L字型金具はホームセンターで購入できます。また、ネットショップでも購入可能で、「転倒防止 L字型金具」、「転倒防止 L型金具」、「転倒防止 L字金具」などで検索すればヒットします。
L字型金具の長所と欠点
L字型金具の長所と欠点は次のようになります。
・多くのホームセンターで実物を見て購入できる
・ネジ止めで取り付けられる
・取り付け場所が悪いと地震により壁が破壊したり家具が転倒したりすることがある
・家具に穴をあけるので高価な家具には不向き
・壁に穴をあけるので、賃貸住宅では不向き
・金具が目立つのでインテリアを気にする方には不向き
L字型金具の取り付け方法
取り付けられる場所(壁側)
L字型金具は石膏ボードや薄い合板の壁には取り付けても効果がありません。大きな地震が発生すると壁が破損し、家具が転倒することになります。
取り付けられるのは、①壁の間柱がある部分と、②横木がある壁で、間柱または横木にL字型金具をネジ止めします。
間柱への取り付け
「間柱」は柱と柱の間に入れる柱より細い垂直方向の角材で、壁を支えるためのものです。上の階の荷重は負担しません。間柱の場所は簡易的には壁をノックすることでわかります。つまり、間柱がない場所ではノックすると「コンコン」と軽い音がするのに対し、間柱がある場所では「ゴンゴン」と詰まった固い音がします。
より正確に位置を確認するには「下地探し針」や「下地センサー」を使用します。
「下地探し針」には深さがわかる目盛りがついており、壁に針を刺し、一般的な石膏ボードの厚みの12.5mmに近い数値で目盛りが止まれば間柱が入っている可能性があります。
「下地センサー」はセンサーを壁に沿わせて左右にスライドさせ、間柱部分を感知すると音や光で知らせてくれます。
間柱にL字型金具を取り付ける場合には、以上の方法で間柱の位置を見出してから、ネジ止めします。
横木への取り付け
もともと壁に横木があり、その高さが家具に合っている場合にはそのままL字型金具を取り付けられます。一方、横木がない場合や高さが家具と合っていない場合には新たに横木を取り付けることもできます。ただし、壁に穴をあけることになるので賃貸住宅の場合には注意が必要です。
壁に新たに横木を取り付ける場合にも上記と同様に間柱にネジ止めします。間柱の位置を確認し、固定したい家具の高さに合わせて横木を壁に取り付けましょう。
取り付けられる場所(家具側)
L字型金具は家具の天板に取り付けます。天板が薄いと短いネジでしか固定できないので効果が薄れる可能性があります。
L字型金具の取り付け
L字型金具はネジで家具と壁に固定します。L字型金具は上向きまたは下向きに取り付けます。
フラット金具
フラット金具とは
フラット金具(ジョイント金具)は二段積みの家具の上段が地震で転落するのを防止するために使用します。取り付けは比較的容易で、フラット金具を上段と下段の家具をまたがしてネジ止めします。
フラット金具の詳細に関しては下記の記事を参考にしてください。
フラット金具の入手方法
フラット金具はホームセンターで購入できます。また、ネットショップでも購入可能で、「フラット金具」や「ジョイント金具」などで検索すればヒットします。
フラット金具の長所と欠点
・多くのホームセンターで実物を見て購入できる
・ネジ止めで比較的容易に取り付けられる
・家具に穴をあけるので高価な家具には不向き
・壁に穴をあけるので、賃貸住宅では不向き
・金具が目立つのでインテリアを気にする方には不向き
フラット金具の取り付け方法
家具の上段・下段をまたぐようにしてフラット金具をネジ止めします、家具の各側面に少なくとも2個、合計4個のフラット金具を取り付けます。
まとめ
この記事をまとめます。
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