はじめに
太古から地震に伴う津波が発生していたことは地質調査で明らかになっています。
しかし、いつ、どこで発生したのかをある程度の確度で知ることができるのは文字情報、つまり、古文書が現れてからのことです。日本では、西暦684年(天武13年)の白鳳地震による津波が初めて記録された津波と言われています。
この記事では、平成時代後半(2005年〜2019年)に日本を襲った津波をまとめます。

平成時代後半(2005年〜2019年)
宮城県沖の地震
2005年(平成17年)8月16日に宮城県沖で発生した逆断層型で太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震により、東北地方の太平洋沿岸で微弱な津波が発生し、石巻市で最大13cmでした。
地震による被害は負傷者が100人、家屋の全壊が1軒でした。地震の規模はM7.2で、最大震度は6弱(宮城県川崎町)でした。
能登半島地震
2007年(平成19年)3月25日に能登半島沖で発生した逆断層型地殻内地震により、北陸地方で微弱な津波が発生し、珠洲と金沢で0.2mでした。
地震による被害は死者が1人、負傷者が356人、住家の全壊が686軒、半壊が1,740軒でした。地震の規模はM6.9で、七尾市、輪島市、穴水町で最大震度6強でした。
新潟県中越沖地震
2007年(平成19年)7月16日に新潟県上中越沖で発生した逆断層型地殻内地震により、新潟を中心に秋田県から石川県の沿岸で津波が観測され、最大は柏崎で32cmでした。
地震による被害は死者が15人、負傷者が2,346人、住家の全壊が1,331軒、半壊が5,710軒、火災が1件でした。地震の規模はM6.8で、新潟県柏崎市、長岡市、刈羽村、長野県飯綱町で最大震度6強でした。
駿河湾の地震
2009年(平成21年)8月11日に駿河湾で発生したフィリピン海プレート内部の逆断層型スラブ内地震により津波が発生し、焼津で最大0.3m、御前崎で最大0.4mでした。
地震による被害は死者が1人、負傷者が319人、住家の半壊が6軒でした。また、東名高速道路牧之原SA近くの盛土のり面の崩壊がありました。地震の規模はM6.5で、静岡県伊豆市、焼津市、牧之原市、御前崎市で震度6弱でした。さらに、この地震で初めて東海地震観測情報が発表されましたが、後に想定される東海地震に結びつくものではないと判断されました。
三陸沖の地震
2011年(平成23年)3月9日に三陸沖で発生した太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した逆断層型の地震により、東北地方や北海道地方・関東地方の一部の太平洋沿岸および伊豆諸島で津波が発生し、最大波は大船渡で0.6m、釜石で0.4m、石巻市鮎川で0.5mでした。
地震の規模はM7.3で、宮城県で最大震度5弱でした。
この地震は次項の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の先発地震と言われています。先発地震がM7クラスだった場合、大きな後発地震が発生するのは100回に1回程度と言われていますが、空振りを恐れずに後発地震への備えをすることが重要であることがわかります。
東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)
2011年(平成23年)3月11日に三陸沖で発生した三陸沖中部から茨城県沖までの太平洋プレートと陸のプレートの境界を震源域とする逆断層型超巨大地震で、日本国内で観測された最大の地震です。余震や誘発地震はM7.0以上が6回、M6.0以上が97回ありました。令和6年3月1日現在の被害は、死者が19,775人、行方不明者が2,550人、負傷者が6,242人、住家の全壊が122,050軒、半壊が283,988軒、一部損壊が750,064軒、火災が330件でした。死者の92.4%が溺死で、原発事故を含む被害の多くは巨大津波によるものでした。揺れによる被害は津波による被害と比較して大きくありませんでした。災害救助法の適用は241市区町村(10都県)に及びました。
本震の地震の規模はM9.0で、宮城県栗原市で震度7、宮城県涌谷町、登米市、美里町、大崎市、名取市、蔵王町、川崎町、山元町、仙台市、石巻市、塩竈市、東松島市、大衡村、福島県白河市、須賀川市、国見町、鏡石町、天栄村、楢葉町、富岡町、大熊町、双葉町、浪江町、新地町、茨城県日立市、高萩市、笠間市、常陸大宮市、那珂市、筑西市、鉾田市、小美玉市で震度6強でした。
主な検潮所で観測した津波の観測値(最大波)は、相馬で9.3m以上、石巻市鮎川で8.6m以上、宮古で8.5m以上、大船渡で8.0m以上、八戸で4.2m以上、釜石で4.2m以上、大洗で4.0m、えりも町庶野で3.5mでした。なお、現地調査によると最大40mの津波が発生したと言われています。
青森県三沢市、階上町、岩手県宮古市、久慈市、山田町、岩泉町、田野畑村、普代村、野田村、宮城県気仙沼市、名取市、石巻市、多賀城市、東松島市、亘理町、七ヶ浜町、女川町、南三陸町、福島県須賀川市、いわき市、白河市、楢葉町、広野町、新地町、千葉県旭市、茨城県北茨城市、栃木県さくら市に自然災害伝承碑が残されています。
三陸沖の地震
2012年(平成24年)12月7日に三陸沖で発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の周辺誘発地震で日本海溝付近の正断層型地震(深さ49km)により、津波が東北地方の太平洋沿岸で発生し、石巻市鮎川で98cm、仙台港と相馬で0.4mでした。
地震による被害は死者が1人、負傷者が15人でした。地震の規模はM7.3で、最大震度は5弱(青森県、岩手県、宮城県、茨城県、栃木県)でした。
まとめ
この記事をまとめます。
この記事は下記を参考にして作成しました。
国土地理院ホームページ
仙台管区気象台ホームページ
気象庁ホームページ
気象庁ホームページ
気象庁ホームページ
気象庁ホームページ
内閣府防災情報のページ
総務省消防庁ホームページ
気象庁ホームページ
地震本部ホームページ









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