この記事は下記の方にお勧めです。
・転倒防止金具で地震対策をしたい方
・転倒防止金具の種類を知りたい方
はじめに
転倒防止金具は地震による家具の転倒を防止する代表的な方法です。しかし、金具の選定や取り付け方法が適切でないと十分な効果が得られず、最悪の場合には家具が転倒してしまいます。この記事では転倒防止金具の種類をまとめます。
L字型金具
L字型金具(L型金具)とは
L字型金具は直角に曲げた金属板に取り付け用の穴があいているものです。
L字型金具の用途
L字型金具は家具と壁もしくは床に取り付けることにより家具を転倒防止します。また、棚受けとして使用することもあります。
L字型金具の材質
スチール製やステンレス製のものが一般的に販売されています。スチール製はいずれ錆びるので、使用予定年数や環境によってはステンレス製やメッキ加工もしくは塗装したスチール製のものを選択するのが良いでしょう。
L字型金具のサイズ
耐震固定をする対象物によって選択します。商品に記載されている耐荷重等の数値を参考に選ぶことになります。一般的には、金具の面積が大きく厚いほど耐荷重が大きくなります。また、取り付けのビスの数が多いほど、また、ビスが太くて長いほど耐荷重が大きくなります。
なお、対象物の重さは家具のみの重量ではなく、積載物込みの総重量になることに注意が必要です。総重量は予想よりも重たいことがあるので、余裕を持った耐荷重の金具を選択する方が良いでしょう。金具の耐荷重が不足していると、家具が転倒する恐れがあります。
フラット金具
フラット金具とは
フラット金具は平板で取り付け用の穴があいている金具で、I字、L字、T字などの形状があります。
フラット金具の用途
積み重ねた家具は地震により上段がずれたり落下したりします。フラット金具は上下で分かれている家具や積み重ねた家具がずれないように連結するために使用する金具で、連結用金具やジョイント金具と呼ばれることもあります。
フラット金具の材質
スチール製やステンレス製のものが一般的に販売されています。スチール製はいずれ錆びるので、使用年数や環境によってはステンレス製やメッキ加工もしくは塗装したスチール製のものを選択するのが良いでしょう。
フラット金具のサイズ
耐震固定をする対象物によって選択します。商品に記載されている耐荷重等の数値を参考に選ぶことになります。一般的には、金具の面積が大きく厚いほど耐荷重が大きくなります。また、取り付けのビスの数が多いほど、また、ビスが太くて長いほど耐荷重が大きくなります。
なお、対象物の重さは家具のみの重量ではなく、積載物込みの総重量になることに注意が必要です。総重量は予想よりも重たいことがあるので、余裕を持った耐荷重の金具を選択する方が良いでしょう。金具の耐荷重が不足していると、家具が転倒する恐れがあります。
その他の転倒防止金具
工場の設備や倉庫の棚やオフィスのキャビネットなどを耐震固定するための転倒防止金具もあります。汎用品もありますが、対象物の形状に合わせた受注生産品が多いようです。下の写真の黄色の金具が工場設備用転倒防止金具の例です。
まとめ
この記事をまとめます。
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