はじめに
天気予報やニュースで「台風の上陸」や「台風の接近」というワードを聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
「台風の上陸」は、台風の中心が完全に本土(北海道、本州、四国、九州の4島)の陸上に達したことを言います。なお、台風の中心が小さい島や小さい半島を横切って短時間で再び海上に出る場合は、「台風の上陸」ではなく、「台風の通過」と言います。
一方、「台風の接近」は、台風の中心が、ある地点から300km以内に入ることを言い、「日本本土への接近」と言う場合は、北海道・本州・四国・九州のいずれかへの接近を指します。
年間の台風の平年値(1991年~2020年の30年平均)は、発生数が25.1個、接近数が11.7個、上陸数が3.0個です。
この記事では1986年〜1990年に日本の上陸もしくは接近した台風についてまとめます。

日本に上陸・接近した台風 1986年
1986年は台風の発生数が29個、接近数が12個、上陸数が0個でした。
1986年 台風第4号(接近)
1986年の台風第4号は、5月23日21時に発生し、5月28日21時に消滅しました。最低気圧は992hPaで、最大風速は20m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

1986年 台風第5号(接近)
1986年の台風第5号は、6月22日9時に発生し、6月25日9時に消滅しました。最低気圧は955hPaで、最大風速は35m/sでした。
この台風により九州・中国地方で大雨になり、死者・行方不明者が1人、負傷者が2人、住家の全壊が1棟の被害がありました。

1986年 台風第6号(接近)
1986年の台風第6号は、6月29日9時に発生し、7月2日15時に消滅しました。最低気圧は985hPaで、最大風速は23m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

1986年 台風第8号(接近)
1986年の台風第8号は、7月13日3時に発生し、7月19日3時に消滅しました。最低気圧は955hPaで、最大風速は40m/sでした。
この台風により九州などで大雨になり、鹿児島県で負傷者が1人、住家の一部破損が6棟、床下浸水が2棟の被害がありました

1986年 台風第10号(接近)
1986年の台風第10号は、8月1日3時に発生し、8月4日21時に消滅しました。最低気圧は980hPaで、最大風速は30m/sでした。
この台風により東海から東北にかけての太平洋側を中心に大雨による被害があり、阿武隈川、那珂川、小貝川、栃木県茂木町の逆川などで越水・氾濫の他、各地で内水氾濫が発生し、死者・行方不明者が20人、負傷者が106人、住家の全壊が127棟、半壊が155棟、一部破損が1,411棟、床上浸水が32,210棟、床下浸水が74,770棟でした。

1986年 台風第13号(接近)
1986年の台風第13号は、8月16日3時に発生し、8月29日3時に消滅しました。最低気圧は925hPaで、最大風速は45m/sでした。
この台風により九州南部で被害があり、負傷者が2人、住家の全壊が12棟、半壊が15棟、一部破損が317棟、床上浸水が1棟、床下浸水が21棟でした。

1986年 台風第14号(接近)
1986年の台風第14号は、8月16日15時に熱帯低気圧として発生し、8月18日15時に台風になりました。南シナ海の北部海域で停滞・迷走を繰り返し、フィリピン、香港、ベトナム、中国、台湾、日本などに接近・上陸しましたが、8月26日9時には勢力が弱まり熱帯低気圧になりました。しかし、勢力が強まったため8月27日21時に再度台風となり、9月6日21時に熱帯低気圧になりました。寿命は19.25日で、歴代第1位の長寿台風です(途中で熱帯低気圧になった1.5日を含む)。
この台風の最低気圧は955hPaで、最大風速は40m/sでした。
台湾、香港、フィリピンなどで大きな被害となりましたが、日本での被害はありませんでした。

1986年 台風第15号(接近)
1986年の台風第15号は、9月2日15時に発生し、9月3日9時に消滅しました。最低気圧は992hPaで、最大風速は18m/sでした。
この台風により長野県・関東地方・北海道で大雨による被害があり、負傷者が2人、住家の全壊が1棟、一部破損が12棟、床上浸水が76棟、床下浸水が1,134棟でした。

1986年 台風第16号(接近)
1986年の台風第16号は、9月14日9時に発生し、9月20日21時に消滅しました。最低気圧は945hPaで、最大風速は45m/sでした。
この台風により沖縄で暴風雨になり、また、北日本でも大雨による被害があり、死者・行方不明者が2人、負傷者が2人、住家の全壊が1棟、一部破損が21棟、床上浸水が373棟、床下浸水が456棟でした。

1986年 台風第17号(接近)
1986年の台風第17号は、9月19日15時に発生し、9月30日21時に消滅しました。最低気圧は920hPaで、最大風速は50m/sでした。
この台風により伊豆諸島などで暴風雨になり、死者・行方不明者が2人、負傷者が2人、住家の全壊が6棟、半壊が1棟、一部破損が20棟の被害がありました。

1986年 台風第18号(接近)
1986年の台風第18号は、10月2日15時に発生し、10月8日21時に消滅しました。最低気圧は940hPaで、最大風速は45m/sでした。
この台風により伊豆諸島などで暴風雨になりました。

1986年 台風第25号(接近)
1986年の台風第25号は、11月19日3時に発生し、11月24日15時に消滅しました。最低気圧は940hPaで、最大風速は45m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

日本に上陸・接近した台風 1987年
1987年は台風の発生数が23個、接近数が9個、上陸数が1個でした。
1987年 台風第19号(上陸)
1987年の台風第19号は、10月11日3時に発生し、10月17日21時に消滅しました。最低気圧は955hPaで、最大風速は40m/sでした。
この台風は10月17日に高知県室戸市付近に上陸し、四国東部を通って兵庫県明石市付近に再上陸し、日本海に抜けた後に能登半島を通過して青森・秋田県境付近に上陸し、むつ市付近で温帯低気圧に変わり北東に進みました。
この台風により四国・中国・近畿地方で大雨による被害があり、死者・行方不明者が9人、負傷者が28人、住家の全壊が25棟、半壊が38棟、一部破損が80棟、床上浸水が4,608棟、床下浸水が21,291棟でした。

1987年 台風第4号(接近)
1987年の台風第4号は、6月27日15時に発生し、7月2日9時に消滅しました。最低気圧は980hPaで、最大風速は35m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

1987年 台風第5号(接近)
1987年の台風第5号は、7月9日19時に発生し、7月16日15時に消滅しました。最低気圧は915hPaで、最大風速は50m/sでした。
この台風により九州から東北南部にかけての広い範囲で大雨による被害があり、死者・行方不明者が9人、負傷者が25人、住家の全壊が15棟、半壊が6棟、一部破損が97棟、床上浸水が254棟、床下浸水が3,428棟でした。

1987年 台風第6号(接近)
1987年の台風第6号は、7月18日21時に発生し、7月22日9時に消滅しました。最低気圧は985hPaで、最大風速は30m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

1987年 台風第7号(接近)
1987年の台風第7号は、7月22日15時に発生し、8月2日3時に消滅しました。最低気圧は920hPaで、最大風速は50m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

1987年 台風第8号(接近)
1987年の台風第8号は、7月23日21時に発生し、7月29日9時に消滅しました。最低気圧は970hPaで、最大風速は35m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

1987年 台風第10号(接近)
1987年の台風第10号は、8月11日3時に発生し、8月11日15時に消滅した短寿命の台風でした。最低気圧は1006hPaで、最大風速は18m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

1987年 台風第12号(接近)
1987年の台風第12号は、8月22日9時に発生し、8月31日21時に消滅しました。最低気圧は915hPaで、最大風速は50m/sでした。
この台風により長崎県と北海道で強風による被害があり、死者・行方不明者が8人、負傷者が321人、住家の全壊が259棟、半壊が1,167棟、一部破損が69,882棟、床上浸水が380棟、床下浸水が700棟でした。

1987年 台風第13号(接近)
1987年の台風第13号は、9月5日15時に発生し、9月19日9時に消滅しました。最低気圧は915hPaで、最大風速は55m/sでした。
この台風により関東や東北の太平洋側で被害があり、住家の一部破損が7棟、床上浸水が4棟、床下浸水が55棟でした。

1987年 台風第16号(接近)
1987年の台風第16号は、9月24日3時に発生し、10月4日21時に消滅しました。最低気圧は955hPaで、最大風速は40m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

日本に上陸・接近した台風 1988年
1988年は台風の発生数が31個、接近数が11個、上陸数が2個でした。
1988年 台風第11号(上陸)
1988年の台風第11号は、8月15日3時に発生し、8月15日21時に消滅した短寿命の台風でした。最低気圧は1000hPaで、最大風速は18m/sでした。
この台風は8月15日に紀伊半島の潮岬付近に上陸し、弱い熱帯低気圧となりました。その後、北西に進み、日本海に抜けました。
日本の南の台風や熱帯低気圧からの湿った空気の影響で、西日本から北日本にかけての広い範囲の所々で大雨になり、死者・行方不明者が14人、負傷者が25人、住家の全壊が6棟、一部破損が144棟、床上浸水が395棟、床下浸水が5,472棟の被害がありました。

1988年 台風第13号(上陸)
1988年の台風第13号は、8月16日3時に発生し、8月16日15時に消滅した短寿命の台風でした。最低気圧は1000hPaで、最大風速は18m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

1988年 台風第2号(接近)
1988年の台風第2号は、5月30日15時に発生し、6月3日15時に消滅しました。最低気圧は970hPaで、最大風速は35m/sでした。
この台風により四国や紀伊半島などで大雨になり、香川県で床下浸水が7棟の被害がありました。

1988年 台風第4号(接近)
1988年の台風第4号は、6月20日15時に発生し、6月25日9時に消滅しました。最低気圧は970hPaで、最大風速は35m/sでした。
この台風により西日本で大雨になり、鹿児島県で住家の一部破損が1棟、床上浸水が3棟、床下浸水が51棟の被害がありました。

1988年 台風第7号(接近)
1988年の台風第7号は、7月29日15時に発生し、8月1日15時に消滅しました。最低気圧は975hPaで、最大風速は25m/sでした。
この台風により、徳島県で死者が1人、負傷者が1人の被害がありました。

1988年 台風第8号(接近)
1988年の台風第8号は、8月2日9時に発生し、8月3日9時に消滅した短寿命の台風でした。最低気圧は998hPaで、最大風速は18m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

1988年 台風第9号(接近)
1988年の台風第9号は、8月6日9時に発生し、8月9日3時に消滅しました。最低気圧は985hPaで、最大風速は23m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

1988年 台風第16号(接近)
1988年の台風第16号は、9月3日9時に発生し、9月5日3時に消滅しました。最低気圧は996hPaで、最大風速は20m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

1988年 台風第18号(接近)
1988年の台風第18号は、9月9日9時に発生し、9月17日15時に消滅しました。最低気圧は945hPaで、最大風速は45m/sでした。
台風からの湿った空気の影響で太平洋側で大雨になり、負傷者が9人、住家の一部破損が4棟、床上浸水が2棟、床下浸水が23棟の被害がありました。

1988年 台風第20号(接近)
1988年の台風第20号は、9月14日3時に発生し、9月16日9時に消滅しました。最低気圧は994hPaで、最大風速は23m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

1988年 台風第22号(接近)
1988年の台風第22号は、9月21日9時に発生し、9月25日9時に消滅しました。最低気圧は990hPaで、最大風速は25m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

1988年 台風第24号(接近)
1988年の台風第24号は、10月2日3時に発生し、10月9日15時に消滅しました。最低気圧は915hPaで、最大風速は50m/sでした。
この台風により、南大東島で最低気圧976.1hPa、最大風速30.1m/s、最大瞬間風速50.7m/s、八丈島で488.5mmの降水量を観測しました。沖縄・奄美・伊豆諸島などで暴風雨になり、住家の半壊が3棟、一部破損が15棟、床下浸水が1棟の被害がありました。

1988年 台風第26号(接近)
1988年の台風第26号は、10月11日9時に発生し、10月17日15時に消滅しました。最低気圧は965hPaで、最大風速は35m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

日本に上陸・接近した台風 1989年
1989年は台風の発生数が32個、接近数が6個、上陸数が5個でした。
1989年 台風第6号(上陸)
1989年の台風第6号は、6月23日3時に発生し、6月24日12時に消滅しました。最低気圧は985hPaで、最大風速は25m/sでした。
この台風は沖縄の南海上で発生後北へ進み、鹿児島県に上陸し、九州を縦断しました。
この台風による日本での被害はありませんでした。

1989年 台風第11号(上陸)
1989年の台風第11号は、7月23日9時に発生し、7月29日9時に消滅しました。最低気圧は940hPaで、最大風速は45m/sでした。
この台風は7月27日に大隈半島南部に上陸し、薩摩半島、九州の西海上を通って朝鮮半島南部に上陸し、弱い熱帯低気圧となり消滅しました。
この台風により九州南部に強風・大雨による被害があり、死者・行方不明者が2人、負傷者が22人、住家の全壊が20棟、半壊が67棟、一部破損が6,806棟、床上浸水が757棟、床下浸水が2,543棟でした。

1989年 台風第13号(上陸)
1989年の台風第13号は、7月31日15時に発生し、8月8日3時に消滅しました。最低気圧は950hPaで、最大風速は40m/sでした。
この台風は8月3〜4日にかけて父島の東方海上でほとんど停滞し、その後、伊豆諸島の東海上を北上して銚子市付近に上陸し、日本海へ抜けました。
この台風により房総半島から東北南部にかけて強風・大雨による被害があり、死者・行方不明者が15人、負傷者が27人、住家の全壊が13棟、半壊が58棟、一部破損が120棟、床上浸水が1,733棟、床下浸水が3,550棟でした。

1989年 台風第17号(上陸)
1989年の台風第17号は、8月25日15時に発生し、8月28日21時に消滅しました。最低気圧は975hPaで、最大風速は30m/sでした。
この台風は8月27日に室戸市付近に上陸し、四国、近畿、北陸、東北地方、北海道を通過した後にオホーツク海に抜けました。
この台風により四国・中国地方から北海道にかけての広い範囲で大雨になり、死者・行方不明者が1人、住家の半壊が1棟、一部破損が2棟、床上浸水が317棟、床下浸水が728棟の被害がありました。

1989年 台風第22号(上陸)
1989年の台風第22号は、9月17日18時に発生し、9月20日15時に消滅しました。最低気圧は970hPaで、最大風速は35m/sでした。
この台風は9月19日に大隈半島南部に上陸した後、やや加速しながら東北東に進み、20日に伊豆半島南部、房総半島南部に再上陸しました。
この台風と前線の影響により大阪府、和歌山県、岐阜県などで大雨による被害があり、死者・行方不明者が3人、負傷者が7人、住家の全壊が4棟、半壊が14棟、一部破損が213棟、床上浸水が579棟、床下浸水が7,516棟でした。

1989年 台風第9号(接近)
1989年の台風第9号は、7月16日21時に発生し、7月21日15時に消滅しました。最低気圧は990hPaで、最大風速は23m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

1989年 台風第12号(接近)
1989年の台風第12号は、7月29日15時に発生し、8月5日3時に消滅しました。最低気圧は980hPaで、最大風速は30m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

1989年 台風第14号(接近)
1989年の台風第14号は、8月12日9時に発生し、8月17日6時に消滅しました。最低気圧は965hPaで、最大風速は35m/sでした。
この台風は根室半島をかすめてオホーツク海に抜けました。道東で強風による被害があり、住家の一部損壊が61棟でした。

1989年 台風第19号(接近)
1989年の台風第19号は、9月6日3時に発生し、9月14日3時に消滅しました。最低気圧は950hPaで、最大風速は40m/sでした。
この台風により広島県で床下浸水が6棟の被害がありました。

1989年 台風第21号(接近)
1989年の台風第21号は、9月13日3時に発生し、9月16日3時に消滅しました。最低気圧は980hPaで、最大風速は30m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

1989年 台風第25号(接近)
1989年の台風第25号は、10月2日9時に発生し、10月9日3時に消滅しました。最低気圧は950hPaで、最大風速は40m/sでした。
この台風により伊豆諸島や小笠原諸島などで暴風や大しけになりました。

日本に上陸・接近した台風 1990年
1990年は台風の発生数が29個、接近数が8個、上陸数が6個でした。
1990年 台風第11号(上陸)
1990年の台風第11号は、8月7日3時に発生し、8月11日21時に消滅しました。最低気圧は975hPaで、最大風速は30m/sでした。
8月5日に東シナ海で発生した弱い熱帯低気圧は、10日には中型で並みの強さの勢力で静岡県御前崎付近に上陸し、三陸沖に抜けた後に根室半島西部を通過し、千島付近で温帯低気圧になりました。
この台風により東海・関東地方で大雨による被害があり、死者・行方不明者が1人、負傷者が5人、住家の一部破損が21棟、床上浸水が216棟、床下浸水が6870棟でした。

1990年 台風第14号(上陸)
1990年の台風第14号は、8月17日15時に発生し、8月23日9時に消滅しました。最低気圧は960hPaで、最大風速は40m/sでした。
この台風は8月22日に四国南海上から豊後水道・佐田岬半島を通過してから大型で並みの勢力を保って広島市付近に上陸し、日本海に抜け、北海道西方海上で弱い熱帯低気圧になりました。
この台風により九州・四国・中国地方で大雨になり、死者・行方不明者が1人、床下浸水が5棟の被害がありました。

1990年 台風第19号(上陸)
1990年の台風第19号は、9月13日9時に発生し、9月20日15時に消滅しました。最低気圧は890hPaで、最大風速は60m/sでした。
この台風は9月16日に沖縄の南東で急速に発達して大型で猛烈な強さになり、17日から18日にかけて沖縄近海を通過した後、19日に大型で強い勢力を保って和歌山県白浜町の南に上陸し、本州を縦断して三陸沖で温帯低気圧に変わりました。西日本の一部では1000ミリを超える総降水量になりました。
台風が上陸した紀伊半島を中心に広い範囲で強風・大雨による被害があり、死者・行方不明者が41人、負傷者が156人、住家の全壊が236棟、半壊が602棟、一部破損が23,969棟、床上浸水が5,942棟、床下浸水が29,668棟でした。

1990年 台風第20号(上陸)
1990年の台風第20号は、9月24日9時に発生し、9月30日21時に消滅しました。最低気圧は950hPaで、最大風速は40m/sでした。
この台風は9月26日から27日にかけて宮古島の東を通過した後、30日に小型・並みの強さで和歌山県白浜町付近に上陸し、勢力を弱めながら本州の太平洋側を進み、東京湾で温帯低気圧に変わり、犬吠崎付近から東の海上に抜けました。
台風と前線により九州、四国、紀伊半島、東海、関東の太平洋側で大雨による被害があり、死者・行方不明者が2人、負傷者が20人、住家の全壊が29棟、半壊が35棟、一部破損が686棟、床上浸水が3,014棟、床下浸水が8,394棟でした。

1990年 台風第21号(上陸)
1990年の台風第21号は、10月1日21時に発生し、10月8日18時に消滅しました。最低気圧は950hPaで、最大風速は40m/sでした。
この台風は10月5〜6日に最盛期となって大型・強い勢力を保って沖縄本島付近を通過し、7日から8日にかけて勢力を弱めながら大隈海峡を通り、8日に中型・並みの勢力で和歌山県田辺市付近へ上陸しました。その後、いったん海上に抜けて愛知県蒲郡市付近に再上陸し、東海・関東地方を通過して東海上へ進みました。
この台風により九州南部を中心に被害があり、負傷者が3人、住家の全壊が7棟、半壊が1棟、一部破損が63棟、床上浸水が50棟、床下浸水が465棟でした。

1990年 台風第28号(上陸)
1990年の台風第28号は、11月22日15時に発生し、11月30日18時に消滅しました。最低気圧は910hPaで、最大風速は55m/sでした。
この台風は1130日に大型・並みの強さで和歌山県白浜町の南に上陸し、上陸後に温帯低気圧に変わり、日本海に抜けました。
この台風により関東や東北に被害があり、負傷者が2人、住家の半壊が2棟、一部破損が87棟、床上浸水が36棟、床下浸水が297棟でした。

1990年 台風第3号(接近)
1990年の台風第3号は、5月15日21時に発生し、5月19日21時に消滅しました。最低気圧は965hPaで、最大風速は35m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

1990年 台風第5号(接近)
1990年の台風第5号は、6月18日3時に発生し、6月24日15時に消滅しました。最低気圧は970hPaで、最大風速は35m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

1990年 台風第7号(接近)
1990年の台風第7号は、7月8日12時に発生し、7月12日9時に消滅しました。最低気圧は992hPaで、最大風速は23m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

1990年 台風第10号(接近)
1990年の台風第10号は、7月29日15時に発生し、8月10日3時に消滅しました。最低気圧は955hPaで、最大風速は40m/sでした。
この台風により伊豆諸島などで暴風や大しけになりました。

1990年 台風第12号(接近)
1990年の台風第12号は、8月14日9時に発生し、8月22日21時に消滅しました。最低気圧は950hPaで、最大風速は40m/sでした。
この台風により沖縄で暴風や大しけになり、家屋の全壊・流失が2棟、半壊・一部破損が2棟の被害がありました。

1990年 台風第15号(接近)
1990年の台風第15号は、8月25日9時に発生し、9月1日21時に消滅しました。最低気圧は955hPaで、最大風速は40m/sでした。
この台風により沖縄で暴風や大しけになり、床下浸水が2棟の被害がありました。

1990年 台風第17号(接近)
1990年の台風第17号は、9月4日9時に発生し、9月9日3時に消滅しました。最低気圧は960hPaで、最大風速は40m/sでした。
この台風により沖縄で暴風や大しけになり、床下浸水が1棟の被害がありました。

1990年 台風第29号(接近)
1990年の台風第29号は、12月14日21時に発生し、12月24日9時に消滅しました。最低気圧は915hPaで、最大風速は50m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

まとめ
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この記事は下記を参考にして作成しました。
気象庁ホームページ
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