過去に発生した津波(6) 明治時代

過去に発生した津波(6) 明治時代 津波
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はじめに

太古から地震に伴う津波が発生していたことは地質調査で明らかになっています。

しかし、いつ、どこで発生したのかをある程度の確度で知ることができるのは文字情報、つまり、古文書が現れてからのことです。日本では、西暦684年(天武13年)の白鳳地震による津波が初めて記録された津波と言われています。

この記事では、明治時代に日本を襲った津波をまとめます。

防波堤

明治時代

浜田地震

1872年3月14日(明治5年2月6日)に石見や出雲に被害をもたらした地震により小津波がありました。浜田地震は明治になって初めての大地震で、浜田市沖を震源とし、死者551人、負傷者582人、家屋全壊4506棟、家屋焼失230棟の被害がありました。海岸沿いに数尺の隆起や沈降がみられ、国分海岸の土地の隆起により国の天然記念物でもある石見畳ヶ浦ができました。地震の規模はM7.0〜M7.2で最大震度は7程度と推定されています。

萩市沖の見島では約1.2mの津波がありました。

能登地震

1892年(明治25年)12月9日と11日に能登半島に被害をもたらした地震により弱い津波がありました。地震により羽咋郡高浜町と火打谷村で家屋の破損があり、堀松村末吉で、死者1人、負傷者5人、家屋全壊2棟の被害がありました。地震の規模はM6.4程度と推定されています。

色丹島沖地震

1893年(明治26年)6月4日に色丹島沖で発生した地震による津波です。津波の高さは色丹島で2~3m、択捉島で1.5mでした。地震の規模はM7.7程度と推定されています。

根室沖地震

1894年(明治26年)6月4日に根室沖で発生した地震による津波です。地震により根室や厚岸で家屋や土蔵などに被害があり、死者1人、負傷者6人、住家全壊12棟でした。また、北海道や東北を津波が襲い、津波の高さは宮古で4.0m、大船渡で1.5mでした。地震の規模はM7.9程度と推定されています。最大震度は根室と釧路で5でした。

明治三陸地震

1896年(明治29年)6月15日に太平洋岸に大きな津波による被害をもたらした地震です。地震の揺れによる被害はないものの、津波が北海道から牡鹿半島に至る海岸を襲い、死者総数は21,959人(青森343人、岩手18,158人、宮城3,452人、北海道6人)、家屋の流失や全半壊が8〜9千、船の被害約7千艘でした。津波の高さは吉浜で24.4m、綾里で38.2m、田老で14.6mで、ハワイやカリフォルニアにも達しました。津波そのものが大きかったのに加えて、地震動が小さかったことから被害が拡大したと言われています。地震の規模はM8.2程度と推定されています。また、6月16日に最大余震がありました(M7.5の地震が2回)。

岩手県宮古市、釜石市、陸前高田市、大船渡市、大槌町、山田町、田野畑村、普代村、野田村、宮城県気仙沼市、女川町に多くの自然災害伝承碑が残されています。

海嘯紀念碑(宮古市)
海嘯紀念碑(宮古市磯鶏石崎)(出典:国土地理院ホームページ
海嘯紀念碑(釜石市)
海嘯紀念碑(釜石市大只越町)(出典:国土地理院ホームページ

宮城県沖地震(1897年)

1897年(明治30年)8月5日に宮城県沖で発生した地震による津波です。揺れによる被害はありませんでしたが、小津波が釜石から雄勝あたりまで襲いました。釜石で波高4尺(1.2m)、北上川河口で1~2尺(0.3~0.6m)、盛では約1丈(約3m)でした。家屋や耕地の浸水、堤防の決壊などの被害がありました。地震の規模はM7.7程度と推定されています。

宮城県沖地震(1898年)

1898年(明治31年)4月23日に宮城県沖で発生した地震により小津波が発生しました。北海道の南半分から近畿まで揺れを感じました。岩手県沿岸に小被害があり、宮城県では石巻で土蔵壁に亀裂が入りました。金華山で家屋の屋根、屋壁、煙突に被害があり、亘理でも小被害がありました。地震の規模はM7.2程度と推定されています。

青森県東方沖の地震

1901年(明治34年)8月9日と10日に八戸地方に被害をもたらした地震による津波です。八戸から青森にかけて津波を含めて被害があり、死傷者が18人、住家の全壊が8棟ありました。また、宮古近海で高さ約0.6mの小津波が7〜8回来襲しました。地震の規模は9日がM7.2程度、10日がM7.4程度と推定されています。

まとめ

この記事をまとめます。

  • 明治時代には浜田地震、能登地震、色丹島沖地震、根室沖地震、明治三陸地震、宮城県沖地震、青森県東方沖の地震により津波が発生しました
  • 特に明治三陸地震は地震の揺れが大きくなかったこともあり避難が遅れ、死者総数が21,959人と甚大な被害になりました

この記事は下記を参考にして作成しました。
山口県ホームページ
地震本部ホームページ
内閣府防災情報のページ
気象庁ホームページ

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