はじめに
顕著な災害を起こした自然現象(火山、地震、気象)に対して気象庁は名称を定めています。例えば、火山現象では「平成3年(1991年)雲仙岳噴火」、地震現象では「平成7年(1995年)兵庫県南部地震」、気象現象では「令和2年7月豪雨」があります。
名称を定める目的としては、災害発生後の応急・復旧活動の円滑化や、その災害における経験や貴重な教訓を後世に伝承することを挙げられます。
火山現象の場合、相当の人的被害などの顕著な被害が発生した場合や、長期間にわたる避難生活等の影響があった場合に名称が定められます。
この記事では、「平成12年三宅島噴火」についてまとめます。
概要
三宅島はこの500年間で13回の噴火があり、近年では1940年、1962年、1983年に噴火がありました。
平成12年(2000年)三宅島噴火は、6月27日に西方海底での小規模な噴火に始まり、7月8日に山頂での小規模な噴火、7月14、15日、8月10、13、14日にも噴火があり、8月18日に最大の噴火があり、8月29日には噴火に伴って低温火砕流が発生しました。
その後、有害ガスである二酸化硫黄の発生が続いたことから、9月1日に全島避難指示が発令され、避難指示が解除されたのは平成17年2月1日でした。噴火は2000年9月まで続きました。
噴火による直接の人的被害は負傷者が1名でしたが、全島民が長期間の島外避難生活を強いられたこともあり、「平成12年三宅島噴火」と名付けられました。


火山活動の詳細
発生時期
2000年6月27日〜2000年9月(噴火)
発生場所
三宅島(東京都三宅村)
火山活動と災害対応の推移
| 発生年月日 | 時刻 | 内容 |
|---|---|---|
| 2000年6月26日 | 18:30 | 三宅島南西部を震源とする小さな火山性地震が観測され始める |
| 2000年6月27日 | 西方沖1km付近で海底噴火によるとみられる変色水が確認 | |
| 2000年6月29日 | 火山噴火予知連絡会伊豆部会は「噴火の可能性はほとんどなくなった」とコメント | |
| 2000年7月4日 | 雄山山頂直下を震源とする地震が観測され始め、次第に活発化する | |
| 2000年7月8日 | 18:41 | 山頂で小規模な噴火が発生し、雄山山頂付近に直径700~800mのカルデラが形成。少量の火山灰が放出 |
| 2000年7月14日 | 4:14 | 新たなカルデラから噴火し、大量の火山灰を放出。その後も噴火が続く |
| 2000年8月10日 | 噴煙の高さが8000mに達する規模の大きな噴火が発生。その後も断続的に噴火 | |
| 2000年8月18日 | 噴煙の高さが14000mに達する最大の噴火が発生し、西側山麓で厚さ10cmの降灰、中腹では50cmの噴石、山麓でも5cm程度の火山礫が落下 | |
| 2000年8月29日 | 噴火し、低温で低速の火砕流が発生し、海にまで達する | |
| 2000年9月1日 | 全島避難指示が発令 | |
| 2000年9月4日 | 全島避難完了 | |
| 2000年9月 | 噴火から火山ガス放出活動に移行。2~5万トン/日の二酸化硫黄を放出 | |
| 2005年2月1日 | 全島避難指示解除 |
被害状況
人的被害
負傷者:1人(噴火による直接的な被害)
ただし、長期間の避難生活や、火山ガスによる健康被害あり
家屋の被害
全壊:23棟
大規模半壊:157棟
半壊:41棟
一部損壊:103棟
道路・河川、港湾・漁港、空港、水道、電気、電話、農業、林業、漁業の被害あり
まとめ
平成12年三宅島噴火についてまとめます。
この記事は下記を参考にして作成しました。
気象庁ホームページ
気象庁ホームページ
三宅村役場ホームページ
東京防災ホームページ


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