はじめに
太古から地震に伴う津波が発生していたことは地質調査で明らかになっています。
しかし、いつ、どこで発生したのかをある程度の確度で知ることができるのは文字情報、つまり、古文書が現れてからのことです。日本では、西暦684年(天武13年)の白鳳地震による津波が初めて記録された津波と言われています。
この記事では、令和時代(2019年〜)に日本を襲った津波をまとめます。

令和時代(2019年〜)
山形県沖の地震
2019年(令和元年)6月18日に山形県沖で発生した地震により津波が発生し、最大の津波は山形県の鶴岡市鼠ケ関で11cmでした。
地震による被害は負傷者が41人、住家の半壊が33軒、一部破損が755軒で、地震の規模はM6.7、新潟県村上市で震度6強、山形県鶴岡市で震度6弱でした。
福島県沖の地震
2021年(令和3年)2月13日に福島県沖で発生した太平洋プレートと陸のプレートの境界の逆断層型地震により津波が発生し、宮城県の石巻港で0.2m、宮城県の石巻市鮎川、仙台港、福島県の相馬で0.1mの津波を観測しました。
地震による被害は死者が1人、負傷者が186人、住家の全壊が24軒、半壊が67軒、一部破損が4,545軒などで、地震の規模はM7.3、福島県国見町、相馬市、新地町及び宮城県蔵王町で最大震度6強を観測しました。「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震と考えられています。
福島県沖の地震
2022年(令和4年)3月16日に福島県沖で発生した太平洋プレート内部の逆断層型地震により津波が発生し、宮城県の石巻港で31cm、仙台港で0.2m、福島県の相馬で0.2mの津波を観測しました。
地震による被害は死者が3人、負傷者が241人、住家の全壊が64軒、半壊が582軒、一部破損が9,768軒などで、地震の規模はM7.3、宮城県登米市、蔵王町、福島県国見町、相馬市、南相馬市で最大震度6強を観測しました。
能登半島沖の地震
2023年(令和5年)5月5日の14時42分と21時58分に能登半島沖で発生した地殻内の逆断層型の地震により津波が発生し、輪島港、珠洲市長橋でそれぞれ10cmと4cmの津波を観測しました。
地震による被害は死者が1人、負傷者が37人、住家の全壊が15軒、半壊が13軒、一部破損が602件で、地震の規模は14時42分の地震ではM6.5、21時58分の地震ではM5.9、14時42分の地震では石川県珠洲市で最大震度6強を、21時58分の地震では珠洲市で最大震度5強を観測し、珠洲市の春日神社では鳥居が倒壊しました。
令和6年能登半島地震
2024年(令和6年)1月1日16時10分に石川県能登地方で発生した地震により津波が発生し、北海道から九州にかけての日本海沿岸を中心に津波が襲い、金沢で80cm、酒田で0.8mなどを観測しました。能登半島等の広い地域で津波による浸水があり、石川県能登町や珠洲市で4m以上の津波の浸水高や、新潟県上越市で5m以上の遡上高を観測しました。
地震による3月5日現在の被害は、死者が241人、負傷者が1,299人、住宅の全壊が8,027軒、半壊が13,668軒、床上浸水が6軒、床下浸水が19軒、一部破損が59,997軒でした。また、石川県、富山県、新潟県の広い範囲で液状化による被害が発生し、輪島市では市街地の火災による被害もありました。さらに、道路、上下水道、通信、鉄道にも大きな被害をもたらし、特に道路の寸断により救援活動がままならない状況になりました。
石川県輪島市と志賀町で震度7を、七尾市、珠洲市、穴水町、能登町で震度6強を、石川県中能登町と新潟県長岡市で震度6弱(M7.6)を観測しました。上記の本震の他に、16時06分に最大震度5強(M5.5)、16時12分に最大震度6弱(M5.7)、16時18分に最大震度5強(M6.1)、16時56分に最大震度5強(M5.8)、18時08分に最大震度5強(M5.8)の地震が発生し、2024年6月3日までに震度5強以上の余震が上記を含めて10回発生しました。また、さらに、能登半島を中心に大きな地殻変動が見られ、輪島市西部では最大4m程度の隆起と最大2m程度の西向きの変動を、珠洲市北部では最大2m程度の隆起と最大3m程度の西向きの変動が検出されました。
そして、追い打ちをかけるように2024年9月21日から23日にかけて「令和6年能登半島豪雨」が発生し、仮設住宅が被害を受けるなどの大きな被害となり、さらに復旧が遅れることになりました。

日向灘の地震(2024年)
2024年(令和6年)8月8日に日向灘で発生した地震による津波で宮崎港では0.5mの津波が観測されました。
地震による被害は負傷者が16人、住家の全壊が1軒、半壊が2軒、一部損壊が77軒で、地震の規模はM7.1、宮崎県日南市で最大震度6弱を観測しました。
この地震は南海トラフ地震の想定震源域の西端付近を震源としていることから、気象庁は南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を2019年からの運用後、初めて発表しました。南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)は、南海トラフ沿いで発生する大規模地震の発生可能性が平常時と比べて相対的に高まっており、今後7日間は、特に強い揺れや高い津波を生じる大規模地震に注意が必要との情報です。これにより鉄道の運休やイベントの中止などの日常生活に関わる制限が発生しましたが、幸いなことに南海トラフ地震は発生しませんでした。

まとめ
この記事をまとめます。
この記事は下記を参考にして作成しました。
気象庁ホームページ
気象庁ホームページ
気象庁ホームページ
気象庁ホームページ
気象庁ホームページ
内閣府ホームページ
宮崎地方気象台ホームページ




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