はじめに
天気予報やニュースで「台風の上陸」や「台風の接近」というワードを聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
「台風の上陸」は、台風の中心が完全に本土(北海道、本州、四国、九州の4島)の陸上に達したことを言います。なお、台風の中心が小さい島や小さい半島を横切って短時間で再び海上に出る場合は、「台風の上陸」ではなく、「台風の通過」と言います。
一方、「台風の接近」は、台風の中心が、ある地点から300km以内に入ることを言い、「日本本土への接近」と言う場合は、北海道・本州・四国・九州のいずれかへの接近を指します。
年間の台風の平年値(1991年~2020年の30年平均)は、発生数が25.1個、接近数が11.7個、上陸数が3.0個です。
この記事では2011年〜2015年に日本に上陸もしくは接近した台風についてまとめます。

日本に上陸・接近した台風 2011年
2011年は台風の発生数が21個、接近数が6個、上陸数が3個でした。
2011年 台風第6号(上陸)
2011年の台風第6号は、7月12日9時に発生し、7月24日21時に消滅しました。最低気圧は935hPaで、最大風速は50m/sでした。
この台風は7月12日に南鳥島近海で発生し、18日に南大東島の北東海上を北に進み、19日に足摺岬の南を北に進んで高知県付近の海上を北東に進みました。20日に徳島県南部に上陸した後に東へ進み、和歌山県潮岬付近を通過して東海道沖を南東に進みました。21日に八丈島の西から鳥島の東に進み、22日には鳥島の東南沖で進行方向を北東に変え、24日には三陸沖で温帯低気圧になりました。
四国・東海・関東の太平洋側で大雨による被害があり、死者・行方不明者が3人、負傷者が54人、住家の半壊が1棟、一部破損が31棟、床上浸水が28棟、床下浸水が122棟でした。

2011年 台風第12号(上陸)
2011年の台風第12号は、8月25日9時に発生し、9月5日15時に消滅しました。最低気圧は970hPaで、最大風速は25m/sでした。
この台風は、8月25日9時に発生し、発達しながらゆっくりとした速さで北上し、9月2日に四国地方に接近し、3日10時頃に高知県東部に上陸し、18時過ぎに岡山県南部に再上陸し、4日未明に山陰沖に抜けました。
台風が大型で動きが遅かったため、長時間にわたって台風周辺の非常に湿った空気が流れ込み、西日本から北日本にかけて山沿いを中心に広い範囲で記録的な大雨となりました。特に紀伊半島では8月30日から9月5日までの総降水量は多くの地点で1000mmを超え、奈良県上北山村上北山で1814.5mmになりました。この台風により土砂災害、浸水害、河川の氾濫が多数発生し、和歌山県や奈良県では豪雨に伴う山崩れにより天然ダムが生じました。
この台風による主な被害は、死者が82人、行方不明者が16人、負傷者が113人、住家の全壊が380棟、半壊が3,159棟、一部破損が466棟、床上浸水が5,499棟、床下浸水が16,592棟でした。

2011年 台風第15号(上陸)
2011年の台風第15号は、9月13日15時に発生し、9月22日15時に消滅しました。最低気圧は940hPaで、最大風速は45m/sでした。
この台風は9月13日に日本の南海で発生し、ゆっくりと北から北西に進み、16日から18日に南大東島付近に停滞し、反時計回りに一周しました。そして、19日に奄美市の南東海上を北上し、20日に種子島の南東海上を北東に進みました。さらに、21日に四国の南から紀伊半島に接近して静岡県浜松市付近に上陸し、東海地方から関東地方、東北地方を北東に進み、福島県から太平洋に抜け、22日に北海道東南沖を進みました。
西日本から北日本までの広い範囲で強風や大雨による被害があり、死者・行方不明者が19人、負傷者が337人、住家の全壊が33棟、半壊が1,577棟、一部破損が2,129棟、床上浸水が2,145棟、床下浸水が5,695棟でした。

2011年 台風第1号(接近)
2011年の台風第1号は、5月7日21時に発生し、5月12日3時に消滅しました。最低気圧は992hPaで、最大風速は20m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2011年 台風第2号(接近)
2011年の台風第2号は、5月21日21時に発生し、5月29日15時に消滅しました。最低気圧は920hPaで、最大風速は55m/sでした。
この台風は5月28日から29日にかけて沖縄地方を通過し、29日に九州の南海から四国の南海を北東に進み、温帯低気圧に変わりました。そして、この温帯低気圧は30日にかけて関東地方の南から東海上を通過しました。
西日本から東日本の広い範囲で大雨になり、また、京都や福井などで浸水被害があり、負傷者が73人、住家の全壊が4棟、半壊が20棟、一部破損が303棟、床上浸水が22棟、床下浸水が135棟でした。

2011年 台風第5号(接近)
2011年の台風第5号は、6月22日9時に発生し、6月27日15時に消滅しました。最低気圧は975hPaで、最大風速は30m/sでした。
沖縄や九州などで強風による被害があり、負傷者が2人、床上浸水が1棟でした。

2011年 台風第9号(接近)
2011年の台風第9号は、7月28日15時に発生し、8月9日9時に消滅しました。最低気圧は930hPaで、最大風速は50m/sでした。
沖縄で暴風雨による被害があり、死者・行方不明者が1人、負傷者が46人、住家の全壊が2棟、半壊が9棟、一部破損が44棟、床上浸水が11棟、床下浸水が26棟でした。

2011年 台風第14号(接近)
2011年の台風第14号は、9月7日9時に発生し、9月9日9時に消滅しました。最低気圧は1000hPaで、最大風速は18m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2011年 台風第16号(接近)
2011年の台風第16号は、9月15日15時に発生し、9月20日21時に消滅しました。最低気圧は970hPaで、最大風速は35m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

日本に上陸・接近した台風 2012年
2012年は台風の発生数が25個、接近数が15個、上陸数が2個でした。
2012年 台風第4号(上陸)
2012年の台風第4号は、6月13日21時に発生し、6月20日9時に消滅しました。最低気圧は930hPaで、最大風速は50m/sでした。
この台風は7月19日に和歌山県南部に上陸して北東に進み、伊勢湾を通過し、愛知県東部に再上陸しました。そして、東海、関東、東北を縦断して東北の太平洋側に抜けて温帯低気圧に変わりました。
西日本から東日本の太平洋側の広い範囲で大雨による被害があり、死者・行方不明者が1人、負傷者が79人、住家の全壊が1棟、半壊が1棟、一部破損が115棟、床上浸水が54棟、床下浸水が231棟でした。

2012年 台風第17号(上陸)
2012年の台風第17号は、9月21日3時に発生し、10月1日21時に消滅しました。最低気圧は905hPaで、最大風速は55m/sでした。
この台風は9月21日にフィリピンの東海上で発生し、28日に石垣島の南を北北東に進み、29日に奄美諸島付近を進みました。そして、30日に九州、四国沖を北東に進んで愛知県東部に上陸し、東海、関東甲信地方を北東に進み、1日に東北地方を縦断して三陸沖に抜け、北海道の南東沖を北東に進みました。
沖縄、九州南部、東海地方で強風・大雨による被害があり、死者・行方不明者が1人、負傷者が180人、住家の全壊が48棟、半壊が161棟、一部破損が1,596棟、床上浸水が166棟、床下浸水が780棟でした。

2012年 台風第2号(接近)
2012年の台風第2号は、5月22日15時に発生し、5月28日3時に消滅しました。最低気圧は975hPaで、最大風速は30m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2012年 台風第3号(接近)
2012年の台風第3号は、6月2日3時に発生し、6月6日15時に消滅しました。最低気圧は960hPaで、最大風速は40m/sでした。
この台風により沖縄で暴風になり、住家の半壊が1棟の被害がありました。

2012年 台風第5号(接近)
2012年の台風第5号は、6月17日15時に発生し、6月21日3時に消滅しました。最低気圧は985hPaで、最大風速は25m/sでした。
この台風により奄美地方で強風になり、住家の半壊が1棟、一部破損が4棟、床下浸水が1棟の被害がありました。

2012年 台風第7号(接近)
2012年の台風第7号は、7月16日15時に発生し、7月19日9時に消滅しました。最低気圧は985hPaで、最大風速は25m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2012年 台風第9号(接近)
2012年の台風第9号は、7月28日9時に発生し、8月3日15時に消滅しました。最低気圧は960hPaで、最大風速は35m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2012年 台風第10号(接近)
2012年の台風第10号は、7月28日21時に発生し、8月3日21時に消滅しました。最低気圧は965hPaで、最大風速は35m/sでした。
この台風により九州南部で強風になり、死者・行方不明者が1人、負傷者が1人、住家の一部破損が5棟の被害がありました。

2012年 台風第11号(接近)
2012年の台風第11号は、8月3日9時に発生し、8月9日21時に消滅しました。最低気圧は965hPaで、最大風速は35m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2012年 台風第12号(接近)
2012年の台風第12号は、8月6日21時に発生し、8月10日15時に消滅しました。最低気圧は990hPaで、最大風速は25m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2012年 台風第14号(接近)
2012年の台風第14号は、8月19日15時に発生し、8月30日21時に消滅しました。最低気圧は950hPaで、最大風速は40m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2012年 台風第15号(接近)
2012年の台風第15号は、8月20日15時に発生し、8月29日15時に消滅しました。最低気圧は910hPaで、最大風速は50m/sでした。
この台風により沖縄や奄美などで強風と大雨による被害があり、死者・行方不明者が1人、住家の全壊が9棟、半壊が29棟、一部破損が593棟、床上浸水が5棟、床下浸水が77棟でした。

2012年 台風第16号(接近)
2012年の台風第16号は、9月11日9時に発生し、9月18日9時に消滅しました。最低気圧は900hPaで、最大風速は55m/sでした。
この台風により九州の西部で大雨による被害があり、負傷者が15人、住家の全壊が20棟、半壊が104棟、一部破損が757棟、床上浸水が387棟、床下浸水が1,162棟でした。

2012年 台風第18号(接近)
2012年の台風第18号は、9月24日21時に発生し、9月30日9時に消滅しました。最低気圧は985hPaで、最大風速は25m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2012年 台風第19号(接近)
2012年の台風第19号は、10月1日15時に発生し、10月4日15時に消滅しました。最低気圧は985hPaで、最大風速は25m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2012年 台風第21号(接近)
2012年の台風第21号は、10月7日21時に発生し、10月19日21時に消滅しました。最低気圧は940hPaで、最大風速は45m/sでした。
この台風により沖縄と九州南部で強風や大雨による被害があり、負傷者が3人、住家の一部破損が3棟、床上浸水が3棟、床下浸水が22棟でした。

2012年 台風第22号(接近)
2012年の台風第22号は、10月14日15時に発生し、10月19日9時に消滅しました。最低気圧は990hPaで、最大風速は25m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

日本に上陸・接近した台風 2013年
2013年は台風の発生数が31個、接近数が12個、上陸数が2個でした。
2013年 台風第17号(上陸)
2013年の台風第17号は、9月2日3時に発生し、9月4日9時に消滅しました。最低気圧は985hPaで、最大風速は25m/sでした。
この台風は9月2日に久米島の西で発生し、3日に奄美大島の西から屋久島の西を進み、4日に鹿児島県指宿市付近に上陸しました。そして、宮崎県を通過し、四国の南海上で温帯低気圧に変わりました。
この台風が停滞していた秋雨前線に湿った空気を運んだことにより西日本と東海地方の広い範囲で大雨による被害があり、死者・行方不明者が2人、負傷者が22人、住家の全壊が2棟、一部破損が32棟、床上浸水が304棟、床下浸水が3,119棟でした。

2013年 台風第18号(上陸)
2013年の台風第18号は、9月13日9時に発生し、9月16日21時に消滅しました。最低気圧は960hPaで、最大風速は35m/sでした。
この台風は9月13日に小笠原諸島近海で発生し、15日に四国から紀伊半島の南海上を北上し、16日に愛知県豊橋市付近に上陸しました。その後、関東甲信地方、東北地方を縦断して三陸沖に抜け、北海道の東海上で温帯低気圧に変わりました。この台風では大雨特別警報が京都府、滋賀県、福井県に発表されました。
近畿、東日本、北日本で強風と大雨による被害があり、死者・行方不明者が7人、負傷者が143人、住家の全壊が48棟、半壊が208棟、一部破損が1,394棟、床上浸水が3,011棟、床下浸水が7,078棟でした。

2013年 台風第3号(接近)
2013年の台風第3号は、6月8日21時に発生し、6月12日15時に消滅しました。最低気圧は990hPaで、最大風速は23m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2013年 台風第4号(接近)
2013年の台風第4号は、6月18日9時に発生し、6月21日9時に消滅しました。最低気圧は994hPaで、最大風速は20m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2013年 台風第7号(接近)
2013年の台風第7号は、7月8日9時に発生し、7月14日9時に消滅しました。最低気圧は925hPaで、最大風速は50m/sでした。
この台風により沖縄で暴風になり、負傷者が14人、住家の半壊が1棟、一部破損が3棟の被害がありました。

2013年 台風第12号(接近)
2013年の台風第12号は、8月18日9時に発生し、8月23日3時に消滅しました。最低気圧は965hPaで、最大風速は30m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2013年 台風第15号(接近)
2013年の台風第15号は、8月26日15時に発生し、8月30日9時に消滅しました。最低気圧は980hPaで、最大風速は30m/sでした。
台風から変わった温帯低気圧により福岡と石川で被害があり、負傷者が1人、住家の一部破損が5棟、床下浸水が5棟でした。

2013年 台風第20号(接近)
2013年の台風第20号は、9月21日15時に発生し、9月27日9時に消滅しました。最低気圧は965hPaで、最大風速は30m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2013年 台風第22号(接近)
2013年の台風第22号は、9月30日9時に発生し、10月3日3時に消滅しました。最低気圧は992hPaで、最大風速は20m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2013年 台風第23号(接近)
2013年の台風第23号は、10月1日3時に発生し、10月7日15時に消滅しました。最低気圧は960hPaで、最大風速は40m/sでした。
この台風により沖縄と奄美で暴風雨になり、負傷者が7人、住家の一部破損が3棟の被害がありました。

2013年 台風第24号(接近)
2013年の台風第24号は、10月4日15時に発生し、10月9日9時に消滅しました。最低気圧は935hPaで、最大風速は45m/sでした。
この台風により沖縄、九州南部、北陸で強風による被害があり、負傷者が6人、住家の全壊が38棟、半壊が189棟、一部破損が850棟でした。

2013年 台風第26号(接近)
2013年の台風第26号は、10月10日21時に発生し、10月16日15時に消滅しました。最低気圧は930hPaで、最大風速は45m/sでした。
この台風により東日本と北日本の太平洋側で強風や大雨による被害があり、特に伊豆大島では24時間降水量が800mmを超える大雨による土石流で多数の死者が発生しました。全体で死者・行方不明者が43人、負傷者が130人、住家の全壊が86棟、半壊が61棟、一部破損が947棟、床上浸水が1,884棟、床下浸水が4,258棟の被害でした。

2013年 台風第27号(接近)
2013年の台風第27号は、10月16日15時に発生し、10月26日15時に消滅しました。最低気圧は920hPaで、最大風速は55m/sでした。
この台風により西日本の広い範囲で大雨になり、負傷者が1人、床上浸水が4棟、床下浸水が13棟の被害がありました。

2013年 台風第28号(接近)
2013年の台風第28号は、10月21日3時に発生し、10月26日21時に消滅しました。最低気圧は905hPaで、最大風速は60m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

日本に上陸・接近した台風 2014年
2014年は台風の発生数が23個、接近数が8個、上陸数が4個でした。
2014年 台風第8号(上陸)
2014年の台風第8号は、7月4日3時に発生し、7月11日9時に消滅しました。最低気圧は930hPaで、最大風速は50m/sでした。
この台風は大型で非常に強い勢力で9月8日に沖縄県宮古島付近を通過し、沖縄本島地方の西海上を北上しました。そして、9日に九州の西海上で進路を東に変え、10日に鹿児島県阿久根市付近に上陸して九州を横断し、四国の南を進んで和歌山県南部に上陸しました。さらに、11日に伊豆半島南部を通過して千葉県富津市付近に上陸した後、関東の東海上に抜けて温帯低気圧に変わりました。この台風により、7日夜には沖縄県宮古島地方に暴風と波浪の特別警報が、沖縄本島地方に波浪の特別警報が発表されました。
沖縄、九州、四国で暴風と大雨による被害があり、また、台風からの湿った空気と梅雨前線の影響で日本海側でも大雨による被害がありました。全体で死者・行方不明者が3人、負傷者が67人、住家の全壊が14棟、半壊が3棟、一部破損が107棟、床上浸水が331棟、床下浸水が1,053棟の被害でした。

2014年 台風第11号(上陸)
2014年の台風第11号は、7月29日9時に発生し、8月11日9時に消滅しました。最低気圧は920hPaで、最大風速は55m/sでした。
この台風は8月10日に高知県安芸市付近に上陸して四国を縦断し、赤穂市付近に再上陸し、福井市の西から日本海側に抜け、能登半島沖から北海道の西に北上して温帯低気圧に変わりました。この台風により三重県で大雨特別警報が発表されました。
東シナ海を北上した台風第12号と、その後強い勢力を維持したまま高知県に上陸した台風第11号により湿った空気が流れ込んだため、西日本と北日本を中心に大雨と強風による被害があり、死者・行方不明者が1人、負傷者が81人、住家の全壊が10棟、半壊が158棟、一部破損が800棟、床上浸水が854棟、床下浸水が3,065棟でした。

2014年 台風第18号(上陸)
2014年の台風第18号は、9月29日15時に発生し、10月6日21時に消滅しました。最低気圧は935hPaで、最大風速は50m/sでした。
この台風は10月4日に沖縄県大東島地方に接近し、5日に鹿児島県奄美大島から種子島の東海上を北東に進み、強い勢力を保って5日夜から6日朝に四国と近畿の南海上を進みました。そして、8時過ぎに静岡県浜松市付近に上陸し、関東地方を横断して茨城県水戸市付近の海上に抜けました。
東日本の太平洋側を中心に大雨による被害があり、死者・行方不明者が7人、負傷者が72人、住家の全壊が2棟、半壊が4棟、一部破損が251棟、床上浸水が671棟、床下浸水が1,869棟でした。

2014年 台風第19号(上陸)
2014年の台風第19号は、10月4日3時に発生し、10月14日9時に消滅しました。最低気圧は900hPaで、最大風速は60m/sでした。
この台風は10月12日に沖縄本島を通過して東シナ海を北上し、進路を東寄りに変えて13日に鹿児島県枕崎市付近に上陸し、宮崎県日向市付近を抜け、高知県宿毛市付近に再上陸し、徳島県鳴門市付近、淡路島を通過後、大阪府岸和田市付近に再々上陸しました。14日未明に関東、東北を北東に進み、宮城県石巻市付近から抜けて三陸沖で温帯低気圧に変わりました。この台風により滋賀県彦根地方に記録的短時間大雨情報が発表されました。
西日本と東日本の広い範囲で大雨による被害があり、死者・行方不明者が3人、負傷者が96人、住家の半壊が6棟、一部破損が128棟、床上浸水が102棟、床下浸水が734棟でした。

2014年 台風第6号(接近)
2014年の台風第6号は、6月11日9時に発生し、6月12日9時に消滅した短寿命の台風でした。最低気圧は994hPaで、最大風速は20m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2014年 台風第7号(接近)
2014年の台風第7号は、6月14日9時に発生し、6月17日21時に消滅しました。最低気圧は996hPaで、最大風速は20m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2014年 台風第10号(接近)
2014年の台風第10号は、7月17日21時に発生し、7月25日15時に消滅しました。最低気圧は965hPaで、最大風速は35m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2014年 台風第12号(接近)
2014年の台風第12号は、7月29日21時に発生し、8月3日15時に消滅しました。最低気圧は980hPaで、最大風速は30m/sでした。
この台風は8月1日未明に沖縄本島付近の西側を通過して東シナ海をゆっくりと北上し、九州西方から2日午後には韓国済州島西方の海上を北上しました。8月2日、3日に九州と四国で大雨になり、徳島県美波町、海陽町、高知県東洋町付近に記録的短時間大雨情報が発表されました。さらに、3日にも高知県香美市、本山町、大豊町付近に記録的短時間大雨情報が発表されました。高知県香美市、仁淀川町、本山町では4日までの72時間雨量が1000mmを超えました。
東シナ海を北上した台風第12号と、その後強い勢力を維持したまま高知県に上陸した台風第11号により湿った空気が流れ込んだため、西日本と北日本を中心に大雨と強風による被害があり、死者・行方不明者が5人、負傷者が11人、住家の全壊が4棟、半壊が4棟、一部破損が57棟、床上浸水が794棟、床下浸水が2,098棟でした。

2014年 台風第14号(接近)
2014年の台風第14号は、9月7日3時に発生し、9月11日3時に消滅しました。最低気圧は975hPaで、最大風速は30m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2014年 台風第16号(接近)
2014年の台風第16号は、9月17日21時に発生し、9月24日9時に消滅しました。最低気圧は985hPaで、最大風速は23m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2014年 台風第17号(接近)
2014年の台風第17号は、9月24日21時に発生し、9月30日15時に消滅しました。最低気圧は985hPaで、最大風速は25m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2014年 台風第20号(接近)
2014年の台風第20号は、10月31日9時に発生し、11月7日3時に消滅しました。最低気圧は910hPaで、最大風速は55m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

日本に上陸・接近した台風 2015年
2015年は台風の発生数が27個、接近数が10個、上陸数が4個でした。
2015年 台風第11号(上陸)
2015年の台風第11号は、7月4日3時に発生し、7月17日21時に消滅しました。最低気圧は925hPaで、最大風速は50m/sでした。
この台風は7月16日に高知県室戸市付近に上陸後、四国地方をゆっくりと北上し、17日に岡山県倉敷市付近に再上陸しました。そして、中国地方を北上して日本海へ抜け、熱帯低気圧に変わりました。この台風の影響で、特に近畿地方では24時間の積算雨量がそれまでの観測記録を更新し、平年の7月の1か月分を上回る大雨になりました。
西日本や東日本で大雨による被害があり、また、台風が上陸した近畿地方を中心に暴風による被害により、全体で死者・行方不明者が2人、負傷者が57人、住家の全壊が5棟、半壊が10棟、一部破損が184棟、床上浸水が85棟、床下浸水が427棟でした。

2015年 台風第12号(上陸)
2015年の台風第12号は、7月13日9時に発生し、7月26日21時に消滅しました。最低気圧は955hPaで、最大風速は40m/sでした。
この台風は7月24日から25日にかけて大東島地方、沖縄・奄美地方に接近・通過後、26日にかけて九州の西の海上を北上し、26日に長崎県佐世保市付近に上陸しました。そして、九州北部を通って対馬海峡で熱帯低気圧に変わりました。台風周辺の強い雨雲の影響で、鹿児島県の徳之島で一時間に100mmを超える猛烈な雨が降り、24時間雨量が400mmを超えるなど、沖縄と奄美地方を中心に大雨になりました。
鹿児島県で浸水被害があり、負傷者が2人、住家の一部破損が1棟、床上浸水が12棟、床下浸水が108棟でした。

2015年 台風第15号(上陸)
2015年の台風第15号は、8月15日3時に発生し、8月25日21時に消滅しました。最低気圧は930hPaで、最大風速は55m/sでした。
この台風は、8月24日に久米島の北北西約60kmまで接近し、25日に熊本県荒尾市付近に強い勢力で上陸した後、福岡県を通過して玄界灘を北に進み、日本海で温帯低気圧になりました。また、23日に石垣島(沖縄県)で最大瞬間風速71.0m/s(歴代の第8位)を観測しました。
台風や南から流れ込む暖かく湿った空気の影響で、三重県で一日の雨量が500mmを超えるなど南西諸島や西日本、東海地方で大雨となり、被害が出ました。この台風による主な被害は、死者が1人、負傷者が147人、住家の全壊が12棟、半壊が138棟、流失が79棟、一部破損が3,555棟、床上浸水が53棟、床下浸水が344棟でした。

2015年 台風第18号(上陸)
2015年の台風第18号は、9月7日21時に発生し、9月9日15時に消滅しました。最低気圧は985hPaで、最大風速は25m/sでした。
この台風は、9月7日に日本の南で発生し、愛知県豊橋市の南を北北西に進んだ後、990hPaで知多半島に上陸しました。その後、名古屋市付近、石川県小松市を通り、日本海中部で温帯低気圧に変わりました。台風18号やその後の台風から変わった低気圧に向かって湿った空気が流れ込んだ影響で、9日夜から10日にかけ関東地方では同じ地域で雨が降り続きました。特に、栃木県や茨城県では記録的な大雨でした。9月6日9時から11日9時までの総雨量は、東海地方の太平洋沿岸部や関東地方で300mmを超えた所があり、栃木県日光市今市で668.0mmでした。平成27年9月関東・東北豪雨と名付けられています。
鬼怒川の決壊により茨城県常総市で大規模な水害が発生し、全体で死者が20人、負傷者が82人、住家の全壊が80棟、半壊が7,090棟、一部破損が384棟、床上浸水が2,523棟、床下浸水が13,259棟の被害でした。

2015年 台風第6号(接近)
2015年の台風第6号は、5月4日3時に発生し、5月12日15時に消滅しました。最低気圧は920hPaで、最大風速は55m/sでした。
この台風は、5月10日に猛烈な台風となり、強い勢力で石垣島の南南西約360kmの海上を進み、先島諸島を通過し、12日に四国沖で熱帯低気圧になりました。大気が不安定な状態となった影響で、南西諸島から東日本の太平洋側を中心に大雨となったところがありました。また、12日に鹿児島県大島郡伊仙町で突風が発生しました。
鹿児島県で強風被害が発生し、全体で死者が負傷者が9人、住家の全壊が3棟、一部破損が25棟、床下浸水が12棟の被害でした。

2015年 台風第7号(接近)
2015年の台風第7号は、5月9日21時に発生し、5月21日9時に消滅しました。最低気圧は925hPaで、最大風速は50m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2015年 台風第9号(接近)
2015年の台風第9号は、6月30日21時に発生し、7月13日9時に消滅しました。最低気圧は935hPaで、最大風速は45m/sでした。
この台風により沖縄で暴風になり、負傷者が24人、住家の半壊が1棟、一部破損が1棟の被害がありました。

2015年 台風第13号(接近)
2015年の台風第13号は、8月1日15時に発生し、8月11日21時に消滅しました。最低気圧は900hPaで、最大風速は60m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2015年 台風第14号(接近)
2015年の台風第14号は、8月7日15時に発生し、8月14日9時に消滅しました。最低気圧は985hPaで、最大風速は23m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2015年 台風第16号(接近)
2015年の台風第16号は、8月15日3時に発生し、8月25日15時に消滅しました。最低気圧は925hPaで、最大風速は50m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2015年 台風第17号(接近)
2015年の台風第17号は、9月2日9時に発生し、9月11日21時に消滅しました。最低気圧は950hPaで、最大風速は40m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2015年 台風第20号(接近)
2015年の台風第20号は、9月16日3時に発生し、9月21日21時に消滅しました。最低気圧は945hPaで、最大風速は45m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2015年 台風第21号(接近)
2015年の台風第21号は、9月22日21時に発生し、9月29日21時に消滅しました。最低気圧は925hPaで、最大風速は55m/sでした。
この台風は、9月28日の日中に非常に強い勢力で石垣島地方、与那国島地方に接近し、与那国島地方に最も近づいた28日夕方には猛烈な勢力となりました。その後、台湾に上陸・通過し、台湾海峡を西北西に進み、29日に中国大陸に上陸しました。
与那国島では28日に最大風速が54.6m/s(歴代の第5位)を観測し、また、28日15時41分には最大瞬間風速81.1m/s(歴代の第4位)を観測しました。
この台風による主な被害は住家の全壊が10棟、半壊が27棟、一部破損が285棟などでした。

2015年 台風第26号(接近)
2015年の台風第26号は、11月17日21時に発生し、11月27日9時に消滅しました。最低気圧は935hPaで、最大風速は50m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

まとめ
この記事をまとめます。
この記事は下記を参考にして作成しました。
気象庁ホームページ
気象庁ホームページ
気象庁ホームページ
防災科研ホームページ
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