はじめに
天気予報やニュースで「台風の上陸」や「台風の接近」というワードを聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
「台風の上陸」は、台風の中心が完全に本土(北海道、本州、四国、九州の4島)の陸上に達したことを言います。なお、台風の中心が小さい島や小さい半島を横切って短時間で再び海上に出る場合は、「台風の上陸」ではなく、「台風の通過」と言います。
一方、「台風の接近」は、台風の中心が、ある地点から300km以内に入ることを言い、「日本本土への接近」と言う場合は、北海道・本州・四国・九州のいずれかへの接近を指します。
年間の台風の平年値(1991年~2020年の30年平均)は、発生数が25.1個、接近数が11.7個、上陸数が3.0個です。
この記事では2016年〜2020年に日本に上陸もしくは接近した台風についてまとめます。

日本に上陸・接近した台風 2016年
2016年は台風の発生数が26個、接近数が5個、上陸数が6個でした。
2016年 台風第7号(上陸)
2016年の台風第7号は、8月14日3時に発生し、8月18日3時に消滅しました。最低気圧は980hPaで、最大風速は30m/sでした。
この台風は8月14日にマリアナ諸島で発生し、16日に八丈島の南東海上に進み、関東の東海上から三陸沖を北に進みました。そして、北海道の襟裳岬付近に上陸した後、温帯低気圧に変わりました。
この台風により、関東地方では16日午後から17日午前中にかけて大雨や強風となり、茨城県や千葉県で浸水害や道路の冠水、 鉄道の運休などの交通障害がありました。さらに、茨城県では日最大1時間降水量で統計開始以来1位の値を観測した地点がありました。また、東北の太平洋側と北海道でも大雨の被害がありました。負傷者が5人、住家の半壊が3棟、一部破損が8棟、床上浸水が62棟、床下浸水が135棟の被害でした。

2016年 台風第9号(上陸)
2016年の台風第9号は、8月19日15時に発生し、8月23日12時に消滅しました。最低気圧は975hPaで、最大風速は35m/sでした。
この台風は8月19日にマリアナ諸島で発生し、22日に八丈島の西南西約40キロで強い台風となり、勢力を保ったまま千葉県館山市付近に上陸しました。そして、関東地方から東北地方を北から北北東に進み、23日に三陸沖の海上を北に進んで北海道日高地方に再上陸しました。
台風第11号の影響も重なり、北海道と関東地方で大雨の被害があり、死者・行方不明者が2人、負傷者が76人、住家の全壊が6棟、半壊が19棟、一部破損が577棟、床上浸水が665棟、床下浸水が2,587棟でした。

2016年 台風第10号(上陸)
2016年の台風第10号は、8月21日21時に発生し、8月31日0時に消滅しました。最低気圧は940hPaで、最大風速は45m/sでした。
この台風は8月19日に八丈島の東の海上で発生し、発達しながら西から南南西に進み、南大東島の北東の海上で動きがゆっくりとなった後に速度を速めて東から北東に進みました。24日に強い台風、25日に非常に強い台風、26日に強い台風、27日に再び非常に強い台風、29日に強い台風となり、30日に千葉県銚子市の東から福島県いわき市の東南東の海上を進みました。30日18時前に岩手県大船渡市付近に上陸し、東北地方を通過して北西に進み、日本海で温帯低気圧に変わりました。岩手県宮古市と久慈市で1時間に80mmの猛烈な雨となり、北海道上士幌町では平年の8月一ヶ月に降る雨量を超える329mmを観測して記録的な大雨になりました。 さらに、最大瞬間風速が岩手県宮古市で37.7m/s、北海道せたな町で36.5m/sなど東日本から北日本では暴風になりました。岩泉町の高齢者施設では人的被害も発生しました。全体で死者・行方不明者が29人、負傷者が14人、住家の全壊が118棟、半壊が2,281棟、一部破損が1,174棟、床上浸水が279棟、床下浸水が1,752棟の被害でした。

2016年 台風第11号(上陸)
2016年の台風第11号は、8月20日9時に発生し、8月22日3時に消滅しました。最低気圧は994hPaで、最大風速は18m/sでした。
この台風は8月20日に日本の東で発生し、北西進して東北地方に接近した後に三陸沖を北上し、21日に釧路市付近に上陸して北海道を縦断し、オホーツク海で温帯低気圧になりました。台風9号、11号や前線の影響で東日本と北日本では大雨になり、8月20日0時から23日12時までの降水量は静岡県伊豆市天城山で447.0mm、東京都青梅市で296.5mm、北海道標津町で296.0 mmに達し、特に北海道では平年の8月の降水量の2倍近い大雨になりました。また、東京都八丈町で50.9 m/s、千葉県勝浦市で45.5 m/s、福島県いわき市小名浜で34.3m/sの最大瞬間風速を観測するなど、各地で猛烈な風が吹きました。全体で死者・行方不明者が2人、負傷者が76人、住家の全壊が6棟、半壊が19棟、一部破損が577棟、床上浸水が665棟、床下浸水が2,587棟の被害でした。

2016年 台風第12号(上陸)
2016年の台風第12号は、9月1日9時に発生し、9月5日3時に消滅しました。最低気圧は955hPaで、最大風速は35m/sでした。
この台風は9月1日に沖縄の南海上で発生し、強い勢力のまま4日に枕崎市の南西約60kmの海上まで北上した後、勢力を弱めながらゆっくりと北上して長崎市付近に上陸し、対馬海峡で熱帯低気圧になりました。
この台風により、鹿児島県の中之島では最大瞬間風速47.6m/sを観測し、2日から5日にかけて熊本県、宮崎県、鹿児島県では総降水量が200mmを超える大雨になりました。この期間に中之島で349.0mm、志布志で271.0mm、宮崎県の野尻で218.5mm、熊本県の湯前横谷で221.5mmの降水量を観測しました。また、台風が接近した9月3日に中之島で観測史上1位となる1時間に129.5mmの猛烈な雨を観測しました。全体で負傷者が1人の被害でした。

2016年 台風第16号(上陸)
2016年の台風第16号は、9月13日3時に発生し、9月20日21時に消滅しました。最低気圧は930hPaで、最大風速は50m/sでした。
この台風は9月13日にフィリピンの東で発生し、与那国島付近を北上し、20日に非常に強い勢力で鹿児島県大隅半島に上陸しました。その後もあまり勢力を弱めることなく日本の南海上を東北東に進み、強い勢力で和歌山県田辺市付近に再上陸し、東海道沖で温帯低気圧になりました。
台風と前線の影響で鹿児島県枕崎市で1時間に115mmなど各地で猛烈な雨になり、16日からの降水量は宮崎県日向市で607mmになるなど、東日本から西日本にかけて200mmを超える大雨になり、西日本では9月の平年の降水量の1.5倍を超えた所もありました。 また、沖縄県与那国町で最大瞬間風速66.8m/s、鹿児島県枕崎市で最大瞬間風速44.5m/sを観測するなど、南西諸島から西日本にかけて猛烈な風が吹き、海上では大しけになりました。全体で死者・行方不明者が1人、負傷者が47人、住家の全壊が8棟、半壊が65棟、一部破損が2,206棟、床上浸水が509棟、床下浸水が1,946棟の被害でした。

2016年 台風第1号(接近)
2016年の台風第1号は、7月3日9時に発生し、7月9日15時に消滅しました。最低気圧は900hPaで、最大風速は55m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2016年 台風第6号(接近)
2016年の台風第6号は、8月9日9時に発生し、8月15日9時に消滅しました。最低気圧は985hPaで、最大風速は23m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2016年 台風第13号(接近)
2016年の台風第13号は、9月6日15時に発生し、9月7日9時に消滅した短寿命の台風でした。最低気圧は1000hPaで、最大風速は20m/sでした。
この台風は9月6日に宮古島の近海で発生し、日本の南を北東に進んだ後、8日に東海道沖で温帯低気圧に変わりました。台風第13号から変わった低気圧は関東地方、東北地方の沿岸を北上し、10日にオホーツク海に進みました。前線や低気圧を刺激し、北海道、栃木県、群馬県、香川県などで浸水被害があり、全体で死者・行方不明者が1人、負傷者が2人、住家の全壊が15棟、半壊が42棟、一部破損が41棟、床上浸水が112棟、床下浸水が345棟の被害でした。

2016年 台風第17号(接近)
2016年の台風第17号は、9月24日3時に発生し、9月28日21時に消滅しました。最低気圧は945hPaで、最大風速は45m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2016年 台風第18号(接近)
2016年の台風第18号は、9月29日15時に発生し、10月5日21時に消滅しました。最低気圧は905hPaで、最大風速は60m/sでした。
この台風は10月3日に沖縄本島に最も接近した後、九州の西海上で進路を東よりに変えて対馬海峡から日本海へ進み、佐渡沖で温帯低気圧に変わりました。沖縄県久米島町で最大瞬間風速59.7m/sを観測するなど沖縄本島地方で猛烈な風が吹き、海は猛烈なしけとなりました。沖縄地方に大雨・暴風・波浪・高潮の特別警報が発表されました。また、石川県金沢市で最大瞬間風速43.4m/sを観測するなど、西日本から東日本にかけての日本海側を中心に非常に強い風が吹きました。
この台風により、負傷者が14人、住家の半壊が1棟、一部破損が136棟の被害がありました。

日本に上陸・接近した台風 2017年
2017年は台風の発生数が27個、接近数が4個、上陸数が4個でした。
2017年 台風第3号(上陸)
2017年の台風第3号は、7月2日9時に発生し、7月5日9時に消滅しました。最低気圧は985hPaで、最大風速は30m/sでした。
この台風は7月2日に沖縄の南で発生し、東シナ海を北上後、4日に中心付近の気圧が985hPa、中心付近の最大風速が30m/sの勢力で長崎市付近に上陸しました。そして、九州を横断し、愛媛県宇和島市付近に再上陸し、太平洋沿岸部を進み、5日に日本の東で温帯低気圧になりました。台風通過後には平成29年九州北部豪雨がありました。
この台風による主な被害は、負傷者が12人、住家の一部破損が21棟、床上浸水が11棟、床下浸水が101棟でした。

2017年 台風第5号(上陸)
2017年の台風第5号は、7月20日21時に発生し、8月8日21時に消滅しました。最低気圧は935hPaで、最大風速は50m/sでした。
この台風は、7月21日に南鳥島近海で発生後、日本の南海上を迷走し、西日本の南海上を北西に進み、8月5日には奄美地方に接近して停滞しました。6日から7日にかけて九州南から四国南沖を東北東に進み、7日に和歌山県北部に上陸し、近畿と北陸を縦断して日本海に抜け、山形県沖で温帯低気圧に変わりました。寿命は19.00日で、途中で熱帯低気圧にならなかった台風では1位タイの長寿命でした。なお、台風5号の後に発生した台風6号〜台風11号は台風5号よりも先に消滅しました。
日本の南海上を迷走したのは、太平洋高気圧から離れた場所で発生したため台風を移動させる風が弱かったことと、その後に発生した台風6号の影響と考えられています。
この台風による被害は死者・行方不明者が2人、負傷者が52人、住家の全壊が5棟、半壊が6棟、一部破損が248棟、床上浸水が47棟、床下浸水が346棟でした。特に、滋賀県長浜市では姉川が氾濫して住宅への浸水被害があり、愛知県豊橋市では台風の接近に伴い竜巻とみられる突風が発生してトラックの横転や3家屋に被害がありました。

2017年 台風第18号(上陸)
2017年の台風第18号は、9月9日21時に発生し、9月18日3時に消滅しました。最低気圧は935hPaで、最大風速は50m/sでした。
この台風は、沖縄県先島諸島付近を通過後に進路を東寄りに変え、9月17日に鹿児島県南九州市付近に上陸しました。その後、宮崎県南部を通過後、高知県宿毛市付近に再上陸し、四国地方を縦断後、兵庫県明石市付近に再々上陸し、近畿地方を通過しました。そして、新潟県沖で温帯低気圧に変わり、日本海を北上した後、北海道檜山地方に上陸しました。
前線の影響もあり西日本を中心に大雨による被害があり、大分県では多数の河川が氾濫し、宮崎県では突風被害がありました。全体で死者・行方不明者が5人、負傷者が73人、住家の全壊が5棟、半壊が615棟、一部破損が804棟、床上浸水が1,553棟、床下浸水が5,922棟の被害でした。

2017年 台風第21号(上陸)
2017年の台風第21号は、10月16日3時に発生し、10月23日9時に消滅しました。最低気圧は915hPaで、最大風速は50m/sでした。
この台風は、10月21日に超大型で非常に強い台風に発達して日本の南海上を進み、超大型で強い勢力で23日に静岡県御前崎市付近に上陸し、その後、東海沖を進んで神奈川県、東京都などを横断して茨城県日立市沖に抜けました。
近畿と中部地方で強風・大雨の被害があり、太平洋沿岸では大潮の時期と重なったため高潮による浸水被害があり、全体で死者・行方不明者が8人、負傷者が245人、住家の全壊が13棟、半壊が485棟、一部破損が2,634棟、床上浸水が2,794棟、床下浸水が5,389棟でした。

2017年 台風第9号(接近)
2017年の台風第9号は、7月26日3時に発生し、7月30日21時に消滅しました。最低気圧は960hPaで、最大風速は40m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2017年 台風第10号(接近)
2017年の台風第10号は、7月29日3時に発生し、7月31日15時に消滅しました。最低気圧は985hPaで、最大風速は23m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2017年 台風第15号(接近)
2017年の台風第15号は、8月28日15時に発生し、9月3日21時に消滅しました。最低気圧は955hPaで、最大風速は40m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2017年 台風第22号(接近)
2017年の台風第22号は、10月24日21時に発生し、10月29日21時に消滅しました。最低気圧は975hPaで、最大風速は30m/sでした。
この台風は10月28日に沖縄本島地方の東海上を通過し、29日に九州から本州の南岸を進み、東北沖を北上しました。三陸沖で温帯低気圧に変わりましたが、温帯低気圧は北海道の東で急速に発達しました。
奄美地方で強風による被害が、宮崎県で大雨による被害があり、全体で負傷者が22人、住家の全壊が4棟、半壊が3棟、一部破損が178棟、床上浸水が37棟、床下浸水が183棟でした。

日本に上陸・接近した台風 2018年
2018年は台風の発生数が29個、接近数が11個、上陸数が5個でした。
2018年 台風第12号(上陸)
2018年の台風第12号は、7月24日21時に発生し、8月3日9時に消滅しました。最低気圧は960hPaで、最大風速は40m/sでした。
この台風は7月27日に小笠原諸島付近を通過した後、寒冷渦の影響で28日に西寄りに進路を変え、三重県伊勢市付近に上陸しました。そして、近畿地方から中国地方を西に進み、30日にかけて九州北部を横断後、東シナ海に抜けました。その後、南に進んで反時計回りに回転した後に東シナ海を西に進みました。
伊豆半島の東岸では高波による被害があり、全体で負傷者が35人、住家の半壊が4棟、一部破損が269棟、床下浸水が101棟でした。

2018年 台風第15号(上陸)
2018年の台風第15号は、8月11日21時に発生し、8月15日9時に消滅しました。最低気圧は994hPaで、最大風速は25m/sでした。
この台風は小笠原近海で台風に発達後、北西へと移動して宮崎県日向市付近に上陸しました。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2018年 台風第20号(上陸)
2018年の台風第20号は、8月18日21時に発生し、8月24日21時に消滅しました。最低気圧は950hPaで、最大風速は45m/sでした。
この台風は8月22日に父島の南西海上で非常に強い勢力となり、強い勢力で徳島県南部に上陸して四国地方を縦断し、兵庫県姫路市付近に再上陸して京都府に進み、日本海へ抜けて秋田沖で温帯低気圧に変わりました。
近畿地方、特に和歌山県で強風や大雨による被害があり、全体で負傷者が35人、住家の全壊が3棟、半壊が24棟、一部破損が612棟、床上浸水が100棟、床下浸水が222棟でした。

2018年 台風第21号(上陸)
2018年の台風第21号は、8月28日3時に発生し、9月5日9時に消滅しました。最低気圧は915hPaで、最大風速は55m/sでした。
この台風は非常に強い勢力のまま9月4日に徳島県南部に上陸して四国を縦断後、神戸市付近に上陸し、京都府舞鶴市沖に抜けた後、日本海沿岸を北上しました。
この台風により、関西国際空港が浸水するなど大阪湾では第二室戸台風の記録を更新する高潮被害が発生しました。近畿地方を中心に強風被害もあり、全体で死者・行方不明者が14人、負傷者が980人、住家の全壊が68棟、半壊が833棟、一部破損が97,009棟、床上浸水が244棟、床下浸水が463棟でした。

2018年 台風第24号(上陸)
2018年の台風第24号は、9月21日15時に発生し、10月1日9時に消滅しました。最低気圧は915hPaで、最大風速は55m/sでした。
この台風は9月29日に非常に強い勢力で沖縄地方を通過し、九州南部に接近後、四国の南海上を通過し、和歌山県田辺市付近に上陸しました。そして、近畿、東海、関東、東北地方を縦断し、岩手県付近から三陸沖に抜けて温帯低気圧に変わりました。台風通過後に塩害による交通網の障害が多発し、首都圏では初めての計画運休が実施されました。
この台風により、広い範囲で強風や塩害による被害があり、和歌山県では過去最高潮位になりました。全体で死者・行方不明者が4人、負傷者が231人、住家の全壊が62棟、半壊が404棟、一部破損が9,942棟、床上浸水が326棟、床下浸水が1,837棟の被害でした。

2018年 台風第5号(接近)
2018年の台風第5号は、6月8日3時に発生し、6月12日3時に消滅しました。最低気圧は970hPaで、最大風速は30m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2018年 台風第6号(接近)
2018年の台風第6号は、6月15日9時に発生し、6月17日9時に消滅しました。最低気圧は990hPaで、最大風速は23m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2018年 台風第7号(接近)
2018年の台風第7号は、6月29日9時に発生し、7月4日15時に消滅しました。最低気圧は960hPaで、最大風速は35m/sでした。
この台風により、沖縄から西日本で強風になり、台風通過後には平成30年西日本豪雨が発生しました。
全体で死者・行方不明者が4人、負傷者が25人、住家の全壊が16棟、半壊が5棟、一部破損が33棟、床上浸水が166棟、床下浸水が651棟の被害でした。

2018年 台風第8号(接近)
2018年の台風第8号は、7月4日21時に発生し、7月12日3時に消滅しました。最低気圧は915hPaで、最大風速は55m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2018年 台風第10号(接近)
2018年の台風第10号は、7月18日21時に発生し、7月23日21時に消滅しました。最低気圧は985hPaで、最大風速は25m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2018年 台風第13号(接近)
2018年の台風第13号は、8月3日9時に発生し、8月10日15時に消滅しました。最低気圧は970hPaで、最大風速は35m/sでした。
関東地方沿岸地域で強風による被害があり、負傷者が7人、住家の全壊が1棟、半壊が3棟、一部破損が4棟でした。

2018年 台風第14号(接近)
2018年の台風第14号は、8月8日9時に発生し、8月13日9時に消滅しました。最低気圧は990hPaで、最大風速は20m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2018年 台風第18号(接近)
2018年の台風第18号は、8月15日15時に発生し、8月18日9時に消滅しました。最低気圧は985hPaで、最大風速は23m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2018年 台風第19号(接近)
2018年の台風第19号は、8月16日9時に発生し、8月25日3時に消滅しました。最低気圧は950hPaで、最大風速は45m/sでした。
この台風は、8月21日に非常に強い勢力に発達して奄美地方に接近し、22日に九州の西海上を通過し、24日には韓国を横断して日本海に抜け、温帯低気圧に変わりました。
鹿児島県で負傷者が4人、住家の一部破損が328棟、床下浸水が3棟の被害がありました。

2018年 台風第25号(接近)
2018年の台風第25号は、9月29日15時に発生し、10月6日21時に消滅しました。最低気圧は900hPaで、最大風速は60m/sでした。
この台風は、9月2日に猛烈な勢力まで発達し、4日午後に強い勢力で沖縄本島と宮古島の間を通過し、朝鮮半島南部に上陸後、さらに日本海を北東に進み、7日に温帯低気圧に変わった後に津軽海峡の西海岸を東北東に進み、北日本を通過後、北海道の東海上を東に進みました。
九州北部と東北北部で強風により被害があり、東北北部では10月の史上最大瞬間風速を記録しました。全体で死者・行方不明者が1人、負傷者が32人、住家の一部破損が170棟、床下浸水が2棟でした。

2018年 台風第28号(接近)
2018年の台風第28号は、11月21日3時に発生し、11月27日15時に消滅しました。最低気圧は960hPaで、最大風速は40m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

日本に上陸・接近した台風 2019年
2019年は台風の発生数が29個、接近数が10個、上陸数が5個でした。
2019年 台風第6号(上陸)
2019年の台風第6号は、7月26日3時に発生し、7月27日15時に消滅しました。最低気圧は998hPaで、最大風速は18m/sでした。
この台風は7月27日に三重県南部に上陸し、岐阜県付近で熱帯低気圧に変わりました。
栃木県佐野市では竜巻により90棟以上の被害があり、全体で住家の一部破損が1棟、床下浸水が1棟の被害でした。

2019年 台風第8号(上陸)
2019年の台風第8号は、8月2日21時に発生し、8月7日9時に消滅しました。最低気圧は970hPaで、最大風速は35m/sでした。
この台風は8月6日の5時頃に宮崎市付近に上陸し、午後には対馬海峡に進みました。そして、7日未明に朝鮮半島に上陸した後、熱帯低気圧に変わり、その後、温帯低気圧に変わりました。
宮崎県と大分県では100mmを超える大雨になり、全体で死者・行方不明者が1人、負傷者が5人、住家の全壊が1棟、一部破損が11棟、床上浸水が7棟、床下浸水が9棟の被害がありました。

2019年 台風第10号(上陸)
2019年の台風第10号は、8月6日15時に発生し、8月16日21時に消滅しました。最低気圧は965hPaで、最大風速は40m/sでした。
この台風は8月15日に広島県呉市付近に上陸した後に日本海へ抜け、16日に北海道の西で温帯低気圧に変わりました。そして、勢力を維持したまま北海道へ接近し、北日本では北海道を中心に強い風を伴った非常に激しい雨が降りました。
西日本と東日本の太平洋側を中心に広い範囲で強風を伴った非常に激しい雨になり、全体で死者・行方不明者が2人、負傷者が58人、住家の全壊が1棟、一部破損が59棟、床上浸水が2棟、床下浸水が8棟の被害がありました。

2019年 台風第15号(上陸)
2019年の台風第15号は、9月5日3時に発生し、9月10日9時に消滅しました。最低気圧は955hPaで、最大風速は45m/sでした。
この台風は強い勢力で9日3時頃に三浦半島付近を通過し、勢力を維持したまま5時前に千葉市付近に上陸しました。その後、関東の東の海上に抜けて温帯低気圧になりました。
千葉県で長期間の大規模停電になり、観測史上1位の最大風速や最大瞬間風速を観測しました。関東や静岡県、福島県で死者・行方不明者が9人、負傷者が160人、住家の全壊が457棟、半壊が4,806棟、一部破損が87,831棟、床上浸水が125棟、床下浸水が151棟の被害がありました。令和元年房総半島台風と名付けられた災害です。

2019年 台風第19号(上陸)
2019年の台風第19号は、10月6日3時に発生し、10月13日12時に消滅しました。最低気圧は915hPaで、最大風速は55m/sでした。
この台風は10月12日の19時前に大型で強い勢力で伊豆半島に上陸し、関東地方を通過し、13日12 時に日本の東で温帯低気圧に変わりました。この台風により静岡県、新潟県、関東甲信地方、東北地方を中心に広い範囲で記録的な大雨となり、10日〜13日までの総降水量は神奈川県箱根町で1,000mmを超え、東日本を中心に17地点で500mmを超えました。
この台風による主な被害は、死者が107人、行方不明者が3人、負傷者が375人、住家の全壊が3,203棟、半壊が27,154棟、一部破損が29,985棟、床上浸水が7,316棟、床下浸水が21,069棟でした。令和元年東日本台風と名付けられた災害で、平成以降で最も死者・行方不明者数が多かった台風です。

2019年 台風第3号(接近)
2019年の台風第3号は、6月27日21時に発生し、6月28日15時に消滅しました。最低気圧は994hPaで、最大風速は20m/sでした。
この台風は温帯低気圧の性質を帯びながら西日本から東日本の太平洋沿岸を東北東に進み、日本の東で温帯低気圧になりました。
台風および前線に向かって暖湿気が流入したため西日本の太平洋側で激しい雨になり、この台風による主な被害は、住家の一部破損が3棟、床下浸水が2棟でした。

2019年 台風第5号(接近)
2019年の台風第5号は、7月16日15時に発生し、7月21日3時に消滅しました。最低気圧は985hPaで、最大風速は23m/sでした。
7月16日に発生した大型の台風第5号は、勢力を維持したまま18日に先島諸島に最接近し、その後、北に進みました。台風周辺の湿った空気や梅雨前線の影響で南西諸島から西日本、東日本の広い範囲で20日にかけて大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴った激しい雨が降り、特に九州を中心に大雨となりました。長崎県の五島と対馬市では大雨特別警報が発表されました。21日に日本海で温帯低気圧に変わりましたが、台風周辺の暖かく湿った空気の影響により西日本では局地的に非常に激しい雨になりました。
この台風による被害は、死者・行方不明者が1人、負傷者が6人、住家の半壊が1棟、一部破損が11棟、床上浸水が216棟、床下浸水が596棟でした。

2019年 台風第9号(接近)
2019年の台風第9号は、8月4日15時に発生し、8月13日3時に消滅しました。最低気圧は925hPaで、最大風速は55m/sでした。
大型で猛烈な台風となって8日夜遅くに先島諸島に最も接近し、沖縄地方では猛烈な風が吹き、特に先島諸島では9日夕方にかけて長時間にわたり暴風になりました。沖縄県で負傷者が6人の被害がありました。

2019年 台風第13号(接近)
2019年の台風第13号は、9月2日9時に発生し、9月8日9時に消滅しました。最低気圧は940hPaで、最大風速は50m/sでした。
この台風は6日に沖縄本島に最も接近し、沖縄地方では非常に強い風を伴った激しい雨になり、負傷者が7人、住家の半壊が1棟、一部破損が1棟の被害がありました。

2019年 台風第16号(接近)
2019年の台風第16号は、9月15日9時に発生し、9月16日21時に消滅しました。最低気圧は1000hPaで、最大風速は18m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2019年 台風第17号(接近)
2019年の台風第17号は、9月19日9時に発生し、9月23日9時に消滅しました。最低気圧は970hPaで、最大風速は35m/sでした。
この台風は9月21日に沖縄本島に最も接近し、暴風域を伴って22日に九州北部地方、23日朝には中国地方に接近しました。沖縄地方では21日から22日にかけて、西日本の太平洋側では22日から23日にかけて非常に強い風が吹き、局地的に大雨になりました。23日に日本海で温帯低気圧に変わりましたが、最大風速23m/sの勢力となって北日本へ進み、北海道地方では非常に強い風が吹きました。
宮崎県で突風被害があり、また、対馬市では50年に一度の記録的大雨になり、全体で死者が2人、負傷者が69人、住家の半壊が10棟、一部破損が859棟、床上浸水が97棟、床下浸水が147棟の被害でした。

2019年 台風第18号(接近)
2019年の台風第18号は、9月28日9時に発生し、10月3日15時に消滅しました。最低気圧は965hPaで、最大風速は40m/sでした。
この台風は9月30日夜に暴風域を伴い強い勢力で先島諸島に最も接近しました。九州北部や四国では10月3日の明け方にかけて非常に強い風が吹き、雷を伴った非常に激しい雨が降りました。その後、日本海に進んで温帯低気圧に変わり、勢力を維持して東北地方を通過し、5日に三陸沖へ抜けました。北陸、東北、北海道では非常に強い風が吹き、激しい雨が降りました。
大分県や高知県で大雨になり、また、新潟県では強雨風による被害があり、全体で負傷者が10人、住家の一部破損が7棟、床上浸水が17棟、床下浸水が77棟の被害でした。

2019年 台風第20号(接近)
2019年の台風第20号は、10月17日9時に発生し、10月21日21時に消滅しました。最低気圧は970hPaで、最大風速は40m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2019年 台風第21号(接近)
2019年の台風第21号は、10月19日15時に発生し、10月25日21時に消滅しました。最低気圧は935hPaで、最大風速は50m/sでした。
この台風からの湿った空気と日本の南岸を移動してきた亜熱帯低気圧による湿った空気が千葉県を中心に流れ込んだため千葉県と福島県で記録的大雨になり、全体で死者が13人、負傷者が13人、住家の全壊が34棟、半壊が1,897棟、一部破損が2,279棟、床上浸水が186棟、床下浸水が682棟の被害でした。

2019年 台風第27号(接近)
2019年の台風第27号は、11月29日9時に発生し、11月22日21時に消滅しました。最低気圧は990hPaで、最大風速は30m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

日本に上陸・接近した台風 2020年
2020年は台風の発生数が23個、接近数が7個、上陸数が0個でした。
2020年 台風第4号(接近)
2020年の台風第4号は、8月1日15時に発生し、8月5日21時に消滅しました。最低気圧は975hPaで、最大風速は35m/sでした。
この台風は八重山地方を暴風域に巻き込みながら北西に進み、中国大陸に上陸後、黄海、朝鮮半島を通過して日本海で温帯低気圧になり、その後、再発達しながら北海道に接近しました。暴風の影響で石垣島では停電が発生し、また、利尻町や利尻富士町、稚内市などに土砂災害警戒情報が出され、利尻島では50年に1度の記録的大雨になりました。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2020年 台風第5号(接近)
2020年の台風第5号は、8月9日3時に発生し、8月11日15時に消滅しました。最低気圧は994hPaで、最大風速は23m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2020年 台風第8号(接近)
2020年の台風第8号は、8月22日9時に発生し、8月27日15時に消滅しました。最低気圧は950hPaで、最大風速は45m/sでした。
この台風による日本での被害はありませんでした。

2020年 台風第9号(接近)
2020年の台風第9号は、8月28日15時に発生し、9月3日15時に消滅しました。最低気圧は935hPaで、最大風速は50m/sでした。
この台風は大型で非常に強く、沖縄県那覇市で最大瞬間風速43.1m/s、長崎県の五島空港で44.8m/sを記録しました。負傷者が34人、住家の全壊が5棟、半壊が7棟、一部破損が74棟、床下浸水が35棟の被害がありました。

2020年 台風第10号(接近)
2020年の台風第10号は、8月31日21時に発生し、9月8日3時に消滅しました。最低気圧は910hPaで、最大風速は55m/sでした。
この台風の接近時の勢力は過去最強クラスで、最大瞬間風速80m/sの猛烈な勢力に発達し、長崎県野母崎で最大風速が44.2m/s、最大瞬間風速が59.4m/s、屋久島で10.4mの高波、奄美で警報基準の190cmを超える216cmの潮位が観測されました。また、宮崎県では24時間降水量が400mmを超え、台風の中心から離れた西日本や東日本の太平洋側でも24時間降水量が200mmを超える大雨になりました。死者が6人、負傷者が116人、住家の全壊が7棟、半壊が40棟、一部破損が1,637棟、床上浸水が31棟、床下浸水が236棟の被害でした。

2020年 台風第12号(接近)
2020年の台風第12号は、9月21日9時に発生し、9月24日15時に消滅しました。最低気圧は975hPaで、最大風速は30m/sでした。
この台風は房総半島の南海上を進み、伊豆諸島南部や東北地方の太平洋側で雨になりました。
この台風による被害は住家の半壊が1棟、一部破損が2棟、床上浸水が6棟、床下浸水が35棟でした。

2020年 台風第14号(接近)
2020年の台風第14号は、10月5日9時に発生し、10月12日3時に消滅しました。最低気圧は965hPaで、最大風速は35m/sでした。
前線や台風の影響で伊豆諸島南部では総雨量が多い所で700mmを超える記録的な大雨になり、東京都三宅村と御蔵島村に大雨特別警報が発令されました。
この台風による被害は負傷者が3人、住家の一部破損が13棟でした。

まとめ
この記事をまとめます。
この記事は下記を参考にして作成しました。
気象庁ホームページ
気象庁ホームページ
気象庁ホームページ
防災科研ホームページ







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